創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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ふしぎな自分 えむや
「ふしぎ」と言えば、「私」という人間がこの世に存在しているということほど「ふしぎ」なことはないのではなかろうか。自分が意志したわけでもない。願ったわけでもない。ともかく気付くとこの世に存在していた。その私を受け入れ、「私」としての生涯を生き抜くことに全力をつくさねばならない。しかし、現在のように個人主義が進んできて、その生き方をある程度肯定するものにとっては、個人にふさわしい物語をもつ、あるいはつくり出す必要があると思われる。と言っても、誰もがそのような物語をつくり出す才能があるわけではない。僕はこの世の中に1人しかいない存在だと思う。
確かに、客観的な指標は大切だ。そのことによつて人間には目標ができるし、努力もできる。例えば、僕はこの前の考査の順位が57位だったので次はと頑張った結果55位をとることができた。<構成:複数の理由一・ニ><題材:体験実例>
しかし、同時に、人間には他人との比較では測れないものがある。僕には夢がある。それは、他の人から見ればあまりに空想的で子供っぽいと思われるかもしれない。しかし、その夢があるから、自分が生きている意味がある気がする。
このように、人間には、他人との比較の中で評価される自分と、自分自身の物語の中でわかる自分とがある。大事なことは、その二つのバランスをとって現実の社会をたくましく生きていくことではないだろうか。<主題:総合化の主題>
講評 kako
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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