国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
「わたし」の道 ここあ
幼いころ、私は、ミヒャエル・エンデという作家が大好きであった。映画化もした「はてしない物語」は赤い本の装飾が魅力的で、思わず吸い込まれるように読んでしまった。また、名前は覚えていないが、鏡の街を舞台とした話を読んだ覚えもある。しかし、この作家の本で、一番はじめに読んだ本、それが「モモ」だった。浮浪児のような生活をしつつも、時の真の大切さをしっていた少女、モモの周りを舞台にした本であった。まだ、小学校低学年であった私は、読めない漢字が多々ありながらも、めずらしく最後まできちんと読み終えた本だった。あのときほど、本に引き付けられた時は無いのかもしれない。もともと、母の勧めで読んだ本ではあったが、想像以上にはまってしまったのだろう。あの、ミヒャエル・エンデの不思議な世界観に。モモは時をテーマにした本だが、私はモモのように、時間に縛られず、自由に、大切に時を刻みたい。それを実現するためには二つの方法がある。
第一の方法としては、自分が自信をもって「大切なものだ!」と言い切れるものを、見つけるといいのかもしれない。(第一の方法)私は、細かい作業が大好きで、いわゆるミニチュア小物というものを作るのが趣味なのだ。最初は試行錯誤したが、その作業に没頭しているときは、ほんとの意味で時を忘れる。でも、その充実感。「ああ、今日もよく頑張った!」と言い切れる達成感が心地よいのである。
第二の方法としては、落ち着くひと時を見つけることだ。(第二の意見)最近、暑くなってきて、夜の涼しい風が肌に心地いい。窓辺に座って、その風にあたりながら考え事をするときに、しみじみと「生きているんだなぁ・・・」と実感する。
確かに、きっちり正確に、秒刻みの生活も、それなりの達成感はあるし、人からの信頼も厚くなるだろう。だが、「自分が考える通りに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きた通りに考えるようになってしまう。」という名言があるように、私は自分の、「私自身の」時を刻んでいきたい。ゆっくりもでいいじゃないか。だって、人それぞれなのだから。(生き方の主題)
講評 koni
丁寧に清書できました。
★4月30日(木)は、5週目のためお休みです。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |