国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ラレルは   ゴジラ君

ラレルは、4つの仕事を同時に受け持つ、実に良く働く勤勉な助動詞である。もとより、これを助動詞とは認めず、接尾語とする説(時枝文法)もあるが、助動詞ラレルの4つの仕事とはこうである。
1、「せっかく買った週刊文春を盗られた」というふうに、他からの動作や働きを受けることを表す。つまり受身を表す。
2、「社長が週刊文春を手に入って来られた」というふうに、動作をする人に対する敬意を表す。
3、「週刊文春は面白く感じられる」というふうに、しようと思わなくても自然にそうなるということを現す。つまり自発を表す。
4「この図書館では週刊文春が見られます」というふうに、あることができるということを表す。つまり可能を表す。
ら抜き言葉は、4番目の「可能」において頻繁に現れる。このように、ら抜き言葉は、永く批判の的になりながらも、しかし次第に多く使われるようになってきたのである。確かに、ら抜き言葉は手抜きである。しかしそれには理由があった。では、日本語によって生きているものの一人として、君は、ら抜き言葉を、そうなった理由を認めるのか。こう問われるならば、答えは否。言語というものはその本質においてうんと保存的なものである。そこで、そう簡単には言語多数決の原理だの言語経済化の原理だのを受け入れられない。いや、受け入れられないのである。《構成》
確かに古くて正しいものには良さがあるという意見もある。《構成》私の体験実例は、祖父母との会話で感じたことである。私は、祖父母と同居しているのでよく話をする。そのとき、『今の人たちは、相手に対して丁寧な言い方をしないね。乱暴なしゃべりかたをする。相手に対して敬う気持ちが大切だよ。そうすれば思いやりが生まれるんだよ。』これは、言葉の森の宿題の内容について聞いたらこう話してくれた。私は、なるほどなあと思った。こういう気持ちがあれば、メールや、ネットで他人を傷つけることなんかないのにと思った。また、古くて正しいもの、と聞いて一番に思い浮かんだのは、『祭り』である。神事でもあるが、露店も楽しい。町内会で、お神輿も担ぐ人もいる。とにかく賑やかで、わくわくする。でも必ず、鳥居をくぐり一番最初にすることは、お参りすることだ。古い物事を大事にするのは大切なことだと思う。《題材》
しかし、一方、新しくて便利なものにも良さがあるという意見もある。《構成》私の意見は、携帯電話やメールなど手軽に使えるものが便利であると思う。連絡など電話をかけられないときは、メールが便利だと思う。集合場所の確認や日時の確認にも、文字でできるから間違えないので便利だと思う。もう一つ便利なのは、携帯電話である。
鉄道研究の部活で大宮にある鉄道博物館に行ったときのことだ。初めての待ち合わせでも、先生や部長の携帯の番号を知っているといつでも連絡ができるという気持ちでとても安心したからだ。昔話では、『姥捨て山』というものがある。古いものを捨てようとした話である。

確かに新しくて便利なものもよいが、古くて正しいものもよい。《主題》
したがって大事なことは、古くて正しいものがよいのか、新しくて便利なものがよいかではなくそのものの持ち味を最大限に生かす使い方することである。《総合化》名言では、『トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときである。』《表現》言葉や文化は生きているのだから、どういう文化を作っていくかということは、自分たちがどういう社会を作っていきたいかということである。大事なことは、これらの問題を自分たちの問題として考えていくことである。

   講評   kira

 ゴジラ君、こんにちは。古いものも新しいものも大切ですね。
 うまく要約しました。1から4の意味の記述は、受け身・尊敬・自発・可能として、さらに短くまとめていくといいね。

 古くからある正しいものを守ることは大切です。お祖父さんお祖母さんとの会話から学ぶことが多いのですね。相手に対する配慮のある発言をすることは大事ですね。思いやりを教わったね。また、かたちから残したいものとして、祭りを挙げました。

 はんたいに新しいものを受け容れる柔軟性も大切です。携帯電話は日々進化をとげています。需要があるからこそですね。

 古いものの継承、変化を受け容れること、両方を最大限に活用したいですね。総合化もたいへんうまくいきました。



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