創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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本のムシ かゆと
読書の楽しみは、一人でできる楽しみだ。読書は体力も設備も相手もいらないか、とても手軽で便利である。それに、本というものは、他の娯楽と比べても、とても安い値段で買える。
よく「オーディオ・ビジュアル」の情報が活字を駆逐すると言われるけれど、まったくありえない。文字では、過去や未来を表せるが、写真などではそれは表せないように、写真と文字は互いに他を補うからだ。
僕は、まさに、本が家庭教師だと言っても過言ではないと思う。僕が地球語を覚えたのは、本のおかげでもある。もちろん、経験的に感覚を身につけて、言葉を話せるようになったが、文の組み立て方や、言葉の使い方などで、本のおかげで身についたことは多い。
我が家の僕が読んだ、または読める蔵書の数は約1500〜2000冊位になると思う。
僕が幼稚園のころに読んだ本としては、福音館書店の「こどものとも」シリーズや「かがくのとも」などだった。
そして今頃は、北杜夫の「船乗りクプクプ」だとか、星新一の「盗賊会社」「ボッコちゃん」などといったユーモア小説の類や、夏目漱石の「坊ちゃん」などなど、とても幅広い本を楽しめるようになった。
ところで、本を読んでいる時に、周りから、
「ブキミ。」と言われることがある。
学校では、朝にたった10分の読書時間がある。その時、前の北杜夫やら星新一やらを読んでいると、面白すぎて、笑ってしまう。
「ぶぐっ、くくくっ、くっくっふひゃひゃ」
それが不気味だと言うのだ。もっと笑えないような本を持ってくればいいのかもしれない。しかし、10分間で読むには、そういった本は長いし、一章を読むともっと読みたくなって止まらない。
本と言うものは、人を大いに楽しませ、人格を高めさせてくれるし、とても手軽なものだと思う。映画になった本もあるが、これまた原作も面白くて、映画を観ると、なお一層楽しめる。
最近、ゲーム機やパソコンでも本が読めるらしい。文字で文が出てくるので、本にそっくりだ。
しかし、僕は、従来のような紙の本は、永久になくならないはずだと思う。紙の本は、ゲームのようにお金をかけないで済むし、家に置いておけば、何十年、はては、平安時代の本のように何千年と残るものなのだ。昔に読んだ本をもう一度読むと、
「こういうことだったのか。」
と思うこともある。もちろん、ゲームのように、電池が無くなって、突然、ブチッともならないが…。「玉みがかざれば器をなさず」というように、本を読んで、人間として深まりを増したいと思う。
講評 miki
段落を正しくつけて、きちんと清書できました。
( ^^) _旦~~
かゆと君、いよいよ、連休が近づいてきましたね。ゴールデンウイークは、どんなふうに過ごすのかな? 読書三昧で、充実した日々を過ごしてくださいね。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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