創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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整頓ということは。 やじま はるお
身のまわりをきちんと片づけておくことを整とんという。小学校、中学校と、ずいぶんやかましく整とんをするようにいわれた。会社とか学校とか、よその建物をかりて、みんなで使っているときは、整とんも必要だろうが、自分の部屋は、自分のはたらきいいようにしておけばよい。本だって、いちいちしまいこんでおいては、すぐによめない。自分以外の人がみれば乱雑かもしれないが、自分では、何がどこにおいてあるか、ちゃんとおぼえている。うっかり整とんされてしまうと、てんてこまいしなければならない。いろんなものが、自分の行動にしたがって、あちこち自然に配置されていることが、自分の部屋にいるという安定感をあたえる。 人間は、自分の部屋で仕事をすればするほどちらかるのだ。だから、中学生や小学生が、
「せっかく勉強室をたててやったのに、整とんがわるい」といわれるのをきくと、まったく同情する。
「見た目が整っていることは大事である。」例えば、自分の部屋。きちんと整理、整頓できる人もいると思うが、私はきちんと整理、整頓ができない。しかし、きちんと整理、整頓したほうが良いと思う。なぜなら、きちんと整理、整頓されていたほうが美しく、勉強などのやる気も違ってくる。私は部屋のものが多いため部屋がすぐに散らかってしまう。ひどいところまでくると、部屋の床が見えなくなってしまうときもある。そんな時、ふとやるときが出て部屋の片付けをしていくと床が段々見えてきて、なくしたものまでもが見つかり、さらにこれらのことによって勉強のやる気が出てきて一石三鳥である。そしてさらにいうのならば、見た目がきれいで母親に起こられることもなく、学校から家に帰ってきて、自分の部屋に入ると、キレイで自分自身がとてもうれしい気持ちになれる。しかし、きれいな部屋がいつも続く訳ではない。
「しかし、見た目だけで判断してはいけない。」見た目が整っていればそれでよいというわけではありません。問題なのは中身です。例えば昔話の「三年寝太郎」。「三年太郎」は、寝てばかりいる怠け者のように思われていたのですが、実は、寝ながら干ばつ対策を考えていたのでした。このように「怠けているな〜!!」「怠けていてムカつく!!」と思っても実はみんなが困っていることへの問題を考えている。このようなことがあると、「怠けるな〜!!」「怠けていてムカつく〜!!」と思っていた人もきっと「なんだ!意外といい人じゃないか!!」や「見直したよ」という意見が出るのではないか。実際私が怠けている人を見たら「いやだなあ」と思うに違いない。しかしずっと考えていたと聞いたら、多分「そうだったのか。悪いこと思ったな」と思ってしまうと思う。というように、人は見た目で判断して姉妹勝ちですが、見た目だけで判断してはいけない場合もある。また、今一番身近な例をあげると、「理整頓して見た目が美しくなったのは良いけれど、どこに何があるかわからなくなった」ということがあります。このような経験したことある人は多いと思う。実際、わたしはその中の一人である。
「確かに、外見も中身もどちらも大事である。しかし、いちばん大切なことは、「家の批評ができるのは、建築家ではなくそこに住む人である。」という名言があるように、自分にとって今何を優先させるべきかを自分で判断することである。」
講評 hira
はるおさん、こんにちは。見た目と中身、いろいろな場面で話題にあがる内容でした。何が根幹になる考えなのかも、導き出すことが出来たね。
■第一段落 ○ 状況説明
何かを語ると言うことが本当に上手ですね。実体験を元にした迫力のある(笑)導入になっています。
■第二段落 ● 複数の意見一 ◎ 体験実例 ◎ たとえ
自分の実例からよく考えることが出来たね。一石三丁はわかっているけれど・・・(苦笑)。ユーモアも自然に感じられる文章でいい。
■第三段落 ● 複数の意見二 ● 昔話の実例・長文実例 ◎ ユーモア表現
昔話実例も言いたいことに合わせて、上手く説明できている。人は見た目だけでは判断できないね。ウチの息子も睡眠学習中かも知れない・・・(笑)。
■第四段落 ○ 反対意見への理解 ● 総合化の主題 ● 名言の引用
自分にとっての優先順位と判断が大切と力のあるまとめが書けました。
※表記 起られる→怒られる 姉妹勝ち→しまいがち(二つとも変換ミスかな) 全体を常体で統一しておこう。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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