創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   快適な生活とは   ハーマイオニー

 地球上にはまだ浪費文明に侵されず、昔ながらの素朴な生活を営んでいるところがいくつもある。旅をして何より思いしらされるのは、「人間が生きていくにはわずかなもので足りる。」ということだ。われわれが生活の必需品のごとく思いなしているさまざまな文明の利器などなくても人間は生きていけるのである。現代文明に埋没しているわれわれであるが、シンプルライフを見直してみるべきではないだろうか。
 確かに、便利で快適な生活は良い。現代の日本の社会にはそのための道具や機械などが溢れている。私の周りにある日々使っているものを考えてみても、携帯電話、ウォークマン、テレビ、パソコンなど、まさに必需品と思われるような便利なものがたくさんある。私は毎朝、学校に行くのにウォークマンを聞きながら行っている。好きなアーティストの曲を電車に乗りながら聞いていると、眠気も吹き飛んでしまう。ウォークマンは昔はカセットテープを入れる形だったようだが、今のものはとても小さく軽くて、持ち歩いている感覚さえない。本当にいいものがあるものだと思う。
 しかし、自然と調和したシンプルな生き方にも憧れる。上に書いたこととは矛盾するが、私は実は携帯やパソコンなどがなくても、それはそれで十分生きていけると思う。毎日何十通もの携帯メールが来るが、それを煩わしく思う気持ちもある。それらの文明の利器から離れて、数冊の文庫本を持ち、自然の中で暮らしてみたい。朝は、日の出とともに起き、夜は日が落ちたらゆっくり眠る。(寝すぎか。特に冬は。笑)そんなことを考えたりもする。まあ、一週間ぐらいが限度かもしれないが。(笑)
 機械化された便利で快適な生活にも、素朴でシンプルな生活にも、それぞれ良さはあるだろう。現代の地球上のそれぞれの社会がそれぞれに成り立っているのは、意味のあることに違いない。しかし、「私たちの生活は、私たちが費やしただけの価値がある」という言葉もある。一番大切なことは、自分が心から満足できる生き方を常に模索しながら生きていくことではないだろうか。自分の人生にどのようなツールを使うか、また使わないかということは、自分自身の選択によるべきである。

   講評   nara

 長文要約から「確かに……。しかし……。」と複数の意見を展開していく流れがいいね。できれば、要約部分は他者の意見であることがわかるようにしておこうか。「と○○氏は述べている。」と要約に添えておこう。
【構成】第一意見:ハーマイオニーさんにとっては、CDも携帯電話も、物心ついたときから既に存在したものだね。それらがないということ自体を想定できないのだから、一概に「手放せ」というのも暴論というものだ。実際に、親世代の人間にとっては「徐々に登場したもの」であっても現実生活においては存在が当たり前になっている。「昔は云々」が空虚であることは、生活実態からかけ離れているからだね。第二意見:これはいい。ユーモアの味付けもうまい。お気に入りのものだけに囲まれて、シンプルに晴耕雨読の日々を送るというのは、確かに魅力的だ。問題は、そうしてみようと思っても、実現させるのに様々な障害があるということだろうね。
【題材】今回は体験実例中心だったね。これはこれでOK。社会実例を入れるとしたら、夏休みなどにサバイバルツアーや無人島体験のようなイベントが人気を集めていることなどが使えそう。
【表現】なるほど、この名言も使いやすそうだ。費やし方もポイントになりそうだね。
【主題】キーワード入れ忘れだね。珍しい。今回はおまけ◎としよう。「ツール」というのは応用範囲の広い比喩だ。道具のよしあしもあるだろうし、使い方もある。使う人の腕に合った道具の選択という視点も考えられる。「自分自身の選択」がふさわしいかどうか、これは自分の価値観を問うということでもあるね!

★コメントを読んで、『白い春』の脚本を書いた人について調べてみたら、年代的には筒井康隆にはまっていた可能性がありそうだなぁ。『私の……』は映画にもなったけれど、登場人物と配役のイメージは重なった?

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