創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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何を読むかいう前に おとめ
何を読むかという前に、まず何はともあれ、夢中で読むという体験を一度味わう必要がある。読む対象は人によって異なるが、とにかく面白く楽しい本であることが必要だ。そして一読む楽しさを知ったら、あとは、この面白さの内容を次第に高めることが、楽しさを長続きさせる秘訣だ。一度読む楽しさを知った人は、あとは放っておいても、読書の本能というべきものによって、自分にぴったりした本をもとめてゆくものだ。ある人は訊ねるかもしれない。「いあまはテレビや映画や劇画によって読書以上の楽しみを味わえる時代なのに、なぜ古臭い読書などに執着するのですか」と。しかし、テレビを見るのと本を読むのは別のことだ。テレビは私たちを自分の外へ引き出しますが、読書は自分の中へ引き戻す。読書の対象は詩や小説から哲学や宗教へ、神話や心理学へ拡がっていく。しかし読書が生涯を通じて私たちのそばにあるのは、それが何より楽しいからだ。私はこの話の「読書」のように何かに夢中になれる人間になりたいと思う。
そのための方法として第一に、途中であきらめずに最後までやり遂げようとすることだ。私は正直あまり推理小説などは好きではないがある友達から勧められて読んでるうちに最初は「長いなぁ〜」と感じていた本が途中から「早く読みすすめて真相が知りたい」と思うようになったことがある。それに読書以外でもたとえば「勉強」でも最初は「やりたくない」と思うことが多いが、やり続けていくうちに「昨日はできなかった問題ができるのが嬉しい(楽しい)」と思うことがたまにある。
また第二の方法として、好きなことを集中してできるような環境を整えることだ。好きなことをしてるときは時間が進むのがとても早く感じる。学校の授業でも私の好きな音楽の授業はあっというまなのに嫌いな英語は永遠のように長く感じる。また、睡眠があまりとれていなくて授業などに集中してないときも長く感じる。
確かに、夢中になれることだけをやっていればよいというわけではない。しかし、「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。」という名言があるように、私は自分の夢中になれるものを大切にし生きていきたい。
講評 kamo
いい形でよくまとまった意見文でした。この形で書くのは、早くもすっかり板についたね。
<構成>
要約、生き方の主題、そのための複数の方法、反対理解と名言を引用した上での主題のまとめ、と、いつものようにしっかりした組み立てで書けました。
<題材>
題材には、自分らしさが生かせたね。長文に合った読書ネタもあり、授業中のわかりやすくユーモアのある話もいい。最初は面倒に思っても、続けていくうちに面白さが分かり、さらに続けていくとさらにハマる、ということは、これからもいろいろな場面であると思います。だから、この感覚をわかっているおとめさんは、これからも集中してやれることを増やしてもっともっと世界を広げられるチャンスがあるよ!
<表現>
名言の引用もよくできました。
<主題>
反対理解とまとめの形もいいです。夢中になることを探すのも、夢中になることを続けるのも、どちらも大事だね。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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