国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   束の間の休息も   ピカチュウ

日常生活における「何もしないでいる」時間というのは、「暗転」や「幕間」と似ている。多くの観客がここでほっとするのは、それまで「流れ」として連続していた時間を、「積み重ね」として体験しなおすことが出来るからであり、その呪縛から逃れ出ることが出来るからである。私たちは、忙しければ忙しいほど「何もしていない」時間が無駄に感じられる。しかし、作業を効率よく行うためにも「何もしていない」時間というのは必要になってくる。一見、「何もしてない」時間など無駄に思えるが、私たちは忙しいときこそこうした休憩をいれるべきなのだ。
 まず第一に、息抜きを時間をいれることで、休憩をとる前より作業の効率が上がったということを体験し、意識づけることだ。ほとんどの人は、特別な理由がない限りは夜あたりが暗くなり、風呂に入った後ちょうど体温が下がってきて眠くなる頃に布団やベッドに入り寝る。寝て、朝起きたときは必ずと言っていいぐらい前日の夜よりも気分がよくなっている。寝ている時間も「何もしていない」時間だが、夜寝ている間脳は一日に体験したことや覚えたことを脳の一時的に情報を記憶する場所からきちんと記憶されるところまで移動する作業をしている。(ちゃんとした学名があるのだが、忘れてしまった)ある睡眠を研究する学者によると約二時間分の記憶が一時間あまりで脳に寝ている間移されるらしい。よく最低で8時間ぐらい睡眠が必要だと言われるが、これはとても正しい数字なのだ。実験によるときちんと睡眠をとった後のほうが記憶の定着がいいという結果もでている。無駄な休みだと思っても実は必要な休みだったりもするのだ。
 二つ目の方法は、もっとゆとりのある社会をつくることだ。日本の社会人を見ていると本当に忙しそうに見える。夜もほかの欧米の先進国に比べると勤務時間も長い。終業時間がきてもその時間ぴったしに帰る人は少ない。僕の学校では、帰国英語を教える外国人の先生が5人ぐらいいる。先生たちの帰ってよい時間は4時と聞いているがそんな時間に学校をでる日本人の先生あは見たことがない。しかし、外国人の先生方はほとんどみんな5時までには自分たちのオフィスを閉じ帰る。だから、5時以降に国際部(外国人の先生のいる場所)に5時以降にいっても特別な行事がない限り先生は一人もいない。学校に残っている先生方はもちろんちゃんと仕事があるから4時や5時には帰らないのであろう。しかし、外国人の先生方のように、家に帰ってからも時間の余裕ができるぐらい段取りをよくしたほうがよい。
 たしかに、生徒に余裕を持たせようと試みられた「ゆとり教育」は失敗に終わった。しかし、仕事も勉強も小さく分割して行ったほうがより効果的だ。急がば回れ、適度に休息を入れることも社会人や学生にとって大切なことなのだ。

   講評   kiri

  
こんにちは。「流れる時間」というのは、日常生活の普段の次から次へと移り変わっていく時間のことで、「積み重ねる時間」というのは、その流れを一瞬止めて自分自身に立ち返るというような時間のことだね。 
<第一段落> 「私たちは忙しいときこそこうした休憩をいれるべきなのだ。」と当為の主題が書けました。
 <第二段落> 方法のひとつめは、「息抜きを時間をいれることで、休憩をとる前より作業の効率が上がったということを体験し、意識づけることだ。」だね。寝ている時間というのは何もしていなくて、無駄な時間のように思えるけれど、この時間こそ、成長するのに、そして、学んだことを定着させるのに大事なのだね。「寝る子は育つ」ともいうね。
 <第三段落> 方法のふたつめは、「もっとゆとりのある社会をつくることだ。」だね。日本人の過ごし方を見ていると、確かに余裕のない人が多いね。太朗君の学校の先生でも、外国の先生と日本の先生を見ているとその違いが明らかなようだね。
 <第四段落> 「仕事も勉強も小さく分割して行ったほうがより効果的だ。」と自作名言もばっちり入れました。能率面だけから考えたら無駄のように見える時間も、実は人間にとって大切な時間なのだね。                             

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