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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   胸を張った父親に   うさちゃん

 父が父の役割を果たしていない。父の役割消えかけている。家族を統合し、理念を掲げ、文化を伝え、社会のルールを伝えるという父の役割が消えかけている。その結果、家族はバラバラになり、善悪の感覚のない人間が成長し、全体的視点のない利己的な人間や無気力な人間が増えている。父で無くなった父の典型が「友達のような父親」である。そういう父親の子供は、「自由な意思」を持つようにはなるが、「良い意志」を持つようにはならない。
 頑固で厳しい父は良いと思う。「家族の大黒柱のような父。」これが現代社会に不足している父の典型である。今はコンクリートという物があり、大黒柱というものはかなり少なくなっているが、昔の家には欠かせない物だった。それと同じように、昔の家庭には大黒柱のような父は欠かせない物であり、それが無くなってしまうと、家族が成り立たないというような大切な役割を果たしてきた。私の周りには残念ながら、そのような人はいない。しかし、そんな私でも想像はつく。頑固で厳しいという父に育てられた子供は小さなことにもへこたれず、強く凛々しい子供になるのだろうということだ。そういう子は社会に出ても強く優しく居られるのである。
 しかし、もの分りの良い友達のような父にも良さがある。何でも気軽に話すことができる。子供と同じ目の高さで話をしてくれる父親は子供にとっては理想の父親かもしれない。私の父はよく会話の中で、最近はやっているお笑いの話や、音楽の話、ドラマの話をしてくれる。普段あまりテレビを見ない私は、父に色々と今面白い芸人や、流行っている曲を教えてもらっている。(普通は反対で、私が父に教えるはずなのだが・・・。)友達の話には、父から教わっているおかげでなんとかついていけるようになっている。また、親しい友達にはよく「あんたの家のお父さんは面白いね。」と言われる。
 確かに、頑固で厳しい父親にも、ものわかりの良い友達のような父親にもそれぞれ良さがある。しかし、私が一番大切だと思うのは、「他人から尊敬されるためには、まず自分で自分を尊敬できなければならない。」という名言もあるように、父親が自分自身に自信を持っていることである。そうでなければ、いくら家族を統合しようと理念を掲げても、家族から無視されるだけであろう。

   講評   tama

 昔ながらの「頑固で厳しい父親像」のモデルが少なくなった時代ですから、「友達のような父親」との比較は難しかったと思います。しかし想像力と思考力を最大限に働かせ、本当に良い父親とはどのような存在であるべきかを述べるに至りました。よく整理され、まとまった文章が書けましたね。

【複数の意見・実例】 「一家の大黒柱」という言葉もあまり聞かなくなってきましたが、父親の理念を中心とした家庭で育った子どもがどのように成長するかを想像することができました。ここはご両親やお祖父様・お祖母様に聞いた話や、歴史上の人物などを題材にしてもいいかもしれません。
 「もの分りの良い父親」のモデルが自分のお父さんであるというところは、説得力があります。

【総合化の主題・名言】 名言を効果的に用い、「自分に自信を持っている父親が家族から尊敬される」という意見でまとめることができました。

                   

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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