創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

昨日2426 今日3164 合計55500
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   息継ぎなしのクロール   なまず

話し上手の人は、意識して、あるいは無意識のうちに、うまく「間」をとり入れている。余韻とか余情、ふくみ、それらはすべて、「間」のいかし方にかかわっている。思わせぶりな「間」は、いい余韻にも余情にもならないだろう。とすると、自然に「間」を必要とするのは、必要とするだけの実質をそなえているもの、ということだろうか。私は「間」を自然にとれる人間になりたいと思う。(是非の主題)(構成図)
 第一の理由に、「間」をとることができない人間は人のことを考えらないからだ。話をするのにも、遊びをするのにも、何かを教えるにしても、ずっと喋りっぱなしでは人は愉快にはなれない。それでは、意識して「間」をとるとどうだろう。これは逆にうまく「間」がとれず結局意味がない。「間」をとるというのはお互いのことを考えられることができる人なのである。私が実際体験したことがある話がある。家族5人で会話するのに、私はずっと学校のことを話していて結局独り言を話しているような気分になった。だから、「間」というのは、自分にとっても大切なのだ。自分が一方的に喋れば相手に伝えたいことがわからなくなる。「間」をとらないことは相手にとっても、自分にとっても苦痛を与えるものなのだ。(理由)(体験実例)
 第二の理由に、「間」がなければ息苦しいのだ。一方的に喋るというのは水泳で考えてみるとクロールで息継ぎをしないのと同じだ。息継ぎをせずひたすら泳げば苦しい。それと同じで「間」をとらず、べらべら喋れば苦しいのだ。これは、現実の息苦しいではない。現実でも息苦しいかもしれないが、心が苦しいのだ。どうして、「間」がとれないんだろう。言いたいことがたくさんあるけど、相手に伝わらない。こんな気持ちになる。自分が一方的に喋るということは、息継ぎをしないことでもあるが、相手に無視されるものと同じなのだ。だれだって、人に伝えたいことはある。それがすごい大きいことだったり、小さいことだったりする。だけど聞いてもらえないのはとてもさびしい気分になる。だから、そんな気持ちにならないように、自分で「間」を考え、とるべきであるのだ。(理由)
 確かに、「間」をいちいちとっていたら時間がかかって面倒かもしれない。しかし、「時間を作ることは急ぐことではなく、どこに時間を使うか考えることである。」という名言があるように伝わらなければ結局は時間を使うのだ。それなら「間」をとりながら一度話せばわかる会話をしたいものだ。毎日がその練習だ。そして、今日も上手に話す練習が始まった。(主題)(名言の引用)

   講評   kaki

【1段落目】
要約のあと「私は『間』を自然にとれる人間になりたいと思う」と自分の意見が書けました。
【2段落目】
「『間』をとるというのはお互いのことを考えられることができる人なのである」という意見がいいね。そのあとの体験談がこの意見に説得力を持たせています。
【3段落目】
二つ目の理由のあとのたとえ話に、クロールの息継ぎを持ってきたところがユニークです。独自の視点から、「間」の大切さを述べることができました。
【4段落目】
反対の意見に対する理解を示したあと、うまく名言を入れて、自分の意見に戻すことができました。動作情景での結びもうまい。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)