創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   誇れる言葉   マロン

猫の鳴き声は「ニャ−ニャ−」,犬は「ワンワン」。車は「ブーブー」といった擬声語は一瞬,低次で幼稚だと感じられる。しかし,実はこれらは物事の微妙なニュアンスまで表現することが可能なのである。たとえば,雨が「しとしと」降るのと,「ザーザー」降るのとでは全然違う。このように擬態語があることによって情景も詳しく説明できるのだ。私は,擬態語や擬声語などの豊かな表現を大切にしていきたいと思う。
 そのための方法として第一に,本を読むということが挙げられる。本を読むことは,直接的に表現力へとつながるはずだ,宮沢賢治などの童話や詩にもたくさんの表現が使われている。
 私が最近読んでいる本に,現代版のアラビアンナイトの物語がある。主人公はタイムスリップして,いきなりアラビアンナイトの世界にきてしまう。砂漠では水がほとんどないに等しい状態である。この話の中で,今の日本の水と砂漠のわずかな水が対比されているところがある。日本では滝から水がドードー流れ出したり,雨がザーザー降るのに対し,砂漠では湧き水がチョロチョロ流れたり,井戸からぽたぽたたれたりしていた。擬態語は,情景や量も細かく表現してくれている。
 しかし,こうした表現が実は本以外のところでもたくさん使われている。例えば日本のサブカルチャーとして有名な漫画やアニメ。背景には様々なオノマトペが詰まっている。他国の漫画と比べてみると,日本語は表現力かつ可能性にも恵まれていることがわかる。
 また,第二の方法として,感性を豊かにすることがあげられる。いろいろなことを感じ取ろうとする努力が,「表現力」への第一歩なのではないだろうか。
 オノマトペは音楽や美術などに似ていると思う。それは言葉も芸術と同じく「表現」するからである。ソムリエは五感を必要とするといわれている。音楽や絵画をワインで表現したり,少しの味の違いを感じ取り,言葉で説明したりする。私たちもこのように,日々五感を研ぎ澄ませて,何かを感じ取ろうと努力してみるべきだと思う。
 抽象性のある理想的な言葉は事実を正確に伝えることが出来る。確かにニュースなどでも使われるこれらの言葉がなければ,私たちは話すことができないだろう。しかし,「全てに効く薬は何にも大して効かない」という言葉があるように,豊かな表現力も大切である。これらは私たちに豊かな生活をもたらしてくれるのではないか。表現力が豊かであると会話も弾むし,私たちも楽しい気分になる。 
 豊かな生活をおくるために,私たちはこれからも日本語特有の表現を大切にしていくべきである。擬態語擬声語は,世界に誇れる表現ではないだろうか。

   講評   miki

 
 要約をスリムにし、とても優れた作品に仕上げることができました。
( ^^) _U~~
    

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