低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
清書 くろーばー
集団は、裏切り者と犠牲者を生み出すことによって完成される。『裏切者』が発明されるに至り、人間は、自己完結する対人関係を知り得たのではないか。神に対する絶対的な帰意だけでは、集団は不安定であり、そこに『裏切者』を生み出すことで安定したものにすることが出来る。集団が自己完結を目指すのは、集団が衰弱し始めている証拠であり、一つの集団を律する原理は、新約時代から進歩していないとも言える。我々は、内部に『裏切者』を作らずにやっていけるよう、個々人が強くなるべきだ。
第一の方法として、自らの責任や失敗を相手に擦り付けるのではなく、自分の責任だと素直に認めることだ。長い間集団行動をしていれば、何らかのトラブルが発生することもあるだろう。そこで重要なのは、謙虚な気持ちで受け止めることであり、他の誰かをあたかも『敵』であるかのように見立て、全体の不満を一点に集中させることによる全体的なまとまりは、一時的だということだ。例えば、治安が乱れてきた国が国民を団結させるために無駄に理由をつけて『敵国』を掲げ、戦争をする。学校の仲良しグループでの話題は、専ら他のグループの子の悪口。そんな、集団から見た『敵』によってくっついただけの集団には団結力があるはずがない。一人一人がばらばらに解かれれば、たちまち弱さが目に見えてしまう、その程度なのである。もし、全員が自分の力不足を認められるのなら、強さをもった人だということができる。そうでない限りは、本当の意味で団結した活気あふれる集団ではないのだ。
また、第二の方法として、秘密主義を捨てることだ。もちろん、自分が秘密主義だと認め、公表している(あるいはそう思っている)人はそう多く無いはずだ。内部に敵を作る前に情報公開しておけば、誰かを一方的に攻め、裏切者に仕立て上げることはそう簡単に出来なくなるだろう。うまくバランスをとっていけば、宗教団体でも何でも行き過ぎを防止することが出来る。
確かに、団結する手段としての『敵を作る』方法が今も存在するのは事実である。そうやって集団が出来、壊れ、長い時を経て歴史が出来上がっていったに違いない。だがしかし、強さを身に付ける方が集団としての意識もまとまりも、より良くなるのではないか。敵を作り出すのは集団の弱さではなく、自分の弱い心なのである。(自作名言)
講評 kira
くろーばーさん、こんにちは。6月3日は進級テストです。
頑張ろう!
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |