低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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夏休みが・・・ いちごちゃん
今回のだい名は、「夏休みが〜」というだいです。
なぜ今回のでい名がこんなだい名になったか。というと・・・先週の水曜日の終りの会(さようならのあいさつをする会)に、急にこんなおしらせが来ました。
「明日(木曜日)から小学部だけ休校です。」
という、おしらせでした。クラスの子のはんのうは、こんなかんじでした。
「え〜うっそ〜。」
と、ものすごくざんこくそうに言った子もあれば
「ヤッホー。ちょうラッキー」
と、ものすごく顔をかがやかせて言った子もありました。
ごぞんじの通り「ヤッホー。ちょうラッキー。」などと言った子は、学校が休みになるからでしょう。でも、わたしは、そんなことは言いませんでした。
なぜなら、学校が休みになったのは新がらインフルエンザにかんせんしないように。と、いうものだから、そとに出てはいけないので、「ヤッホー。ちょうラッキー。」などは言いませんでした。
みなさんは「え〜うっそ〜。」などと、言った子は、学校が休みになるからだと思いがちだと思いますが、そうではありません。
そのりゆうとは・・・なんと、夏休みが今回休みになった三日分へるかもしれないからです。もし、夏休みがへらなければ・・・・わたしのよそう。いえ、ぜったいのことでしょう。ただし男子のことですけど、「え〜うっそ〜。」などと言う子は、一人もいなかったでしょう。わたしは、その時なにも言いませんでした。
わたしは、内心では
「ええっ休み〜。夏休みがなくなるじゃない。」
と、何回も言い続けていました。でも、外見ではただ口をポカーンとしていました。
あとになって、「え〜うっそ〜」などと言った子たちが「ヤッホー。ちょうラッキー。」と、言った子たちに向って
「どうせ、夏休みなくなるかもしれないんだぜ。」
と、言うと
「ヤッホー。ちょうラッキー。」と、言った子の顔と見れば、まるでついさっきまでギラギラひかっていたたいようが、まっくろなあまぐもがおそいかかりスコールのようにすぐあめがふりはじめたような顔でした。
わたしたちが休みだったその間にせけんでは、新がたインフルエンザのあかんせんしゃがなんと・・・二百人ごえでした。
今日学校に行ってみると、一人もけっせきしていませんでした。
講評 hira
なんでこの題名なのだろうと、なぞを解き明かすと・・・そういうことだったのですね。お父さんやお母さんからすると、お休みしてもちゃんとその分授業してくれるからいい学校と思うでしょうが、子ども達にとって夏休みが削られるのは大変な事件ですよね。
「私は内心では・・・」といちごちゃんがいろいろ心の中で考えたことがくわしく書けていて読みごたえがあったよ。
「ぎらぎら光っていたたいようが、まっくらなあまぐもが・・・」と見事なたとえが考えられた。ショックを受けている様子が良く伝わってきたよ。うでをあげたね!
最後のまとめもにくい。かんせん者が200人、一方いちごちゃんのクラスの欠席者はゼロ。この対比があざやかで心に残ったよ。
※「お手伝い」の講評です。
ちょうどいいタイミングで、作文のテーマが見つかったのですね(笑)。作文の時間ギリギリというのには笑ってしまいましたが。お手伝いもやらされているのではなく、いちごちゃんのように「いきたぁ〜い」と楽しくできるといいなと思ったよ。
構成 書き出しの工夫
書き出しの工夫が得意ないちごちゃん。「じゃ、小むぎこ買いに行こう。」とお手伝いの場面から書き出してもいいよ。
題材 自分だけがしたこと もし・・・だったら
会話をたっぷり使って、楽しいやりとりが書けました。みなさんのようすが目に見えるようでしたよ。
表現 たとえ
「ウキウキ」「ニコッ」と様子がバッチリ表現できています。
主題 自分だけが思ったこと
お手伝いもけっこうくろうしたのですね。でも、みんなうれしかっただろうな。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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