国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   父親   ゆっきー

 父が父の役割を果たしていない。父としての役割は、立派な父でないと果たすことができない。立派でない父が家族を統一しようとし、理念を掲げても、家族から無視されるだけである。「正直」だの「誠実」だのという抽象的な徳目を唱える父親は、子どもたちから煙たがれる。父でなくなった父の典型が「友だちのような父親」である。父親の子どもは「自由な意思」を持つようになるが「良い意志」を持つようにはならない。精神力がなく無気力になりがちなので簡単に不登校になったり、逆にわがままになると「いじめ」に走ったりする。自分が真に価値があると思った文化を教え込むのが父のもっとも大切な役割である。
 私は、「友だちのような父親」もよいと思う。いちいち細かいところまで厳しい人が、家にいたりすると家で気を抜いてゆっくりすることができない。人間は、必ずどこかで気を抜かないといつか大爆発を起こすであろう。そうなる前にどこかで気を抜かなければならない。たいていの人間が息抜きする場は、家だと思う。そんな家で厳しい人がいたらどうだろう。息抜きができないどころか、堅苦しくて疲れてしまうだろう。私は家にいるだけで疲れてしまうような家には居たくない。ぐれてしまったりする人は、そんな理由でぐれてしまっているのではないかと思う。家の中で気持ちよく過ごすためにも、友だちのようにやさしく、気軽に話せる父親のほうがいいと思った。
 私は、「昔ながらの頑固親父」もいいと思う。理由は、家の中の雰囲気がピシッと閉まるからである。家の中がだらけていると、生活もどんどん乱れていってしまう。部屋が荒れ、食生活もどんどん荒れていってしまうだろう。そんな時「頑固親父」がいたらどうだろう。「頑固親父」が一人いると、それだけで家の中の雰囲気が良くなっていく気がする。それにすぐ流されてしまうような父親はどうかと思う。父親がすぐ流されてしまうと、一家の大黒柱であるはずの父親にもはや権力はない。
 「友だちのような父親」も「頑固親父」もどちらもそれぞれいいところはあるはずだ。けれど「他人から尊重されるためには、まず自分で自分を尊重できなければならない」と言う名言もあるように、本当に大切なのは自分に自信を持っている父親なのだと思った。

   講評   inoko

 ゆっきーさん、こんにちは。
昔の小説や映画の世界では、頑固親父が存在します。今の子どもたちには信じられないような父親像かもしれません。

☆ 二種類の父親の良さについて、具体的な話をあげて説明しました。正反対のことを書き分けていますが、両方とも「私は、〜と思う」と書いてしまうとやや不自然になるので、「〜という意見がある。一方、〜という意見もある。」とするといいでしょう。
今回は、名言も入りましたね。





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