国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   楽学   きさの

 人間の生涯は物事を学び続ける果てしない旅である。学ぶことができるというのは、生物として優れた能力を持っているしるしである。人間は何か新しいことを身につけ、さらに深めたり高めることで楽しみや喜びを感じ、エネルギーが生まれる。人間はそのエネルギーによって学習を続け、充足感や感動を得るのだ。(←要訳)そう感じるために、学ぶことは楽しいと思うべきだ。(←是非の主題)
 第一の理由は、何か新しいことを発見し身につけることはおも
しろいからである。(←理由一)私は高校生になってからバレーボールを始めた。最初のころは未知の世界で何もできなかったが、毎日練習するうちに「こうしたらもっと強いアタックが打てるかも。」とか、「次はさっきより腰を低くしてやってみよう。」など、自分で工夫するようになった。工夫してやったことが成功するとなんとも言えない喜びがあった。私はバレーを通じて、自分で考え挑戦するという、学ぶ楽しさを知ったのである。(←体験実例)もし、学ぶことをやめてしまったら感動のないつまらないものになるだろう。学ぶ楽しさがあるからこそ、今も続けているのだ。
 第二の理由は、世界には勉強をしたくてもできない子供が大勢いるからだ。(←理由二)日本のように親のお金で学校へ行き塾にも行き、習い事ができる国は数少ないというのを聞いたことがある。私はある9歳の男の子の話をテレビで見た。その子は家族みんなのために毎日、朝から晩まで働き、学校へ行く余裕などなかった。男の子は「お金を貯めて勉強して、将来医者になって親の病気を治すんだ。」と、輝いた目をして言った。(←実例)私は心のどこかで罪悪感を感じ、そして恥ずかしくなった。そのころ私は、勉強は嫌々ながらするものだと決め付け、仕方なくやっていたからだ。テレビを見てからは私は、幸運にも学べる環境に生まれて来られたのだからそのことに感謝し、楽しんで学ばなくては、と強く感じた。
 確かに、難しくてわからない物事を楽しんで考えるのは容易なことではない。(←反対意見への理解)しかし、「明日の朝が仕事を完成させて持ってきてくれるわけではない。」という名言があるように、自ら進んで楽しくたくさんのことを学び、吸収するべきだ。そうすることが、今の私たちの世代にできる親孝行であり、未来の明るい日本を創るエネルギーに繋がるだろう。(←名言の引用・是非の主題)

   講評   kanera

もう文句なしです! 【構成】…
<●複数の理由>を独創的に展開してくれましたね。やるなぁ♪ 【題材】…
<●体験実例>が具体性に富んでいます。第三段落の実例は,テレビで「見た」ということですから,本質的には<◎長文実例>と変わりありませんね。素晴らしいです。

【表現】…
まさに<●名言>です!d(-_☆) グッ!!

【主題】…
<●是非の主題>の項目名をちゃんと最初と最後の段落で入れてくれているところがうれしいな。<●反対意見への理解>も十分です。「しかし〜」の文に主語を明記してみるといいでしょう。

【字数・内容・表記】…
完璧に項目を押さえてくれていますね。「要約」とかも丁寧に入れてくれました。そうそう,そういうことなのです。それから,ちょっとしたコツですが,語尾の「(〜である)る」と「(〜なの)だ」を交互に使っていくとリズムが偏らないのです。ケッコウ出来てたよ。あ,「楽学」って題名がとても読者を惹きつけるよね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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