低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
戦争の見える部分 ムーン
テレビで見える戦争の部分と見えない部分、その差がくっきりと出てきたことが、湾岸戦争の大きな特徴である。明るい部分が明るければ明るいほど、影の部分、影の形が、逆にはっきりしてくるともいえる。明るい部分、つまり映像や情報の流れている部分暗い部分とは、映像が秘匿され、流れてこない部分である。しかも、明るい部分は同時進行形、カラーの映像や音声つきで、そして大量に流れてくる。大量に情報が流れている、というのは、一見、情報がオープンに流れている、情報で満たされていると錯覚されるが、実は、その大量の情報は、その情報の影にある、真実の情報を覆い隠す眼くらましの効果を狙っているものである。しかしたとえ一部であり、一面であるにもせよ、テレビを通して、しかもリアルタイムで「現場」を見てしまうと、人間は何となく、納得してしまう、満足になってしまうことになりやすい。さらに、テレビによって大量の情報が流れている時には、新聞や雑誌あるいはラジオなど、他のメディアの報道もテレビに大きく引きずられてしまうことに注意しなければならない。だから私は、目に見えるものをそのまま信じてしまうのではなく、その裏側にあるかもしれない真実を見極められる人間になりたい。
そのための方法としては第一に、眼に見えるものをそのまま受け入れるのではなく、まずは疑ってみることだ。私も、高校3年生の頃に、同級生の話していた噂を疑って、後に、その噂がデマであったことが明らかになり、私はそのデマに引っかからなかったのである。
また、第二の方法としては、まず自分の考えを持つことである。1960年代〜1970年代にアメリカと日本の安全保障条約に反対する学生達が、自分の考えを持って、デモを引き起こしたことがあるが、それは、自分で考えて、行動するということをしめした出来事であった。
確かに、映像による情報はわかりやすく、効果的に情報を伝えることができる。しかし、『花はだれが見ていなくても咲いている』という名言があるように映像の裏側にあるかもしれない、ただ一つの真実を見極められる人間に私はなりたい。
講評 yuta
進級テストはみごとに合格です(^0^)おめでとう!
●生き方の主題:『目に見えるものをそのまま信じてしまうのではなく、その裏側にあるかもしれない真実を見極められる人間になりたい』。キーワードの【人間】を入れて意見を打ち出せました。
●複数の方法一:『そのための方法としては第一に、眼に見えるものをそのまま受け入れるのではなく、まずは疑ってみることだ』。
●体験実例:実際に体験したことを紹介できました。そのうわさ話の内容を書ける範囲で紹介するとさらに良くなります。
●複数の方法二:『また、第二の方法としては、まず自分の考えを持つことである』。安保闘争の学生運動は、言いたいことも言えなかった戦争時代から脱皮した出来事ともいえるのですね。なるほど。
●反対意見への理解:『確かに、映像による情報はわかりやすく、効果的に情報を伝えることができる』しかし
●名言の引用:「花はだれが……」という名言があるように
●生き方の主題:書き出しの意見に戻ってしめくくれました。
☆目標字数以上書けました。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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