創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   疑問に思うこと   こゆき

 物事を判断したり、それを味わったりするときには、その予備知識や固定観念がかえって邪魔になることがある。だから、まず見ること、それに触れること、体験すること、そしてそこから得る直感を大事にすること、それが大切なのだ、と言っているのではないでしょうか。では、われわれは知る必要がないのか、勉強する必要もなく、知識をうる必要もないのか、というふうに問われそうですが、これもまたちがいます。その辺が微妙なのですが、柳宗悦が戒めているのは、知識にがんじがらめにされてしまって自由で柔軟な感覚を失うな、ということでしょう。すくなくとも柳宗悦の言葉は、私達に「知」の危険性というものを教えてくれます。<要約>
 知識にとらわれずにものごとをありのままにみることは大切だ。その第一の理由は、自分で考えることや不思議に思うことができるようになるからだ。私は前、国語の授業で、「ふしぎ」という詩を習った。その詩は、人間が当たり前と思っているものでも作者になふしぎに感じられて、それをふしぎに思わないことを悲しく思っているものだ。素直な心で物事を見つめることが大切なのだ。知識があまりない子供は、そうやって不思議に思うことができるが、すべてが当たり前になった大人には、それが感じられないのだ。私が小さい時、「鳥はなんで鳥っていうの?」ときいたことがあった。その時、母に
「そういうものなの。服がなんで服っていうの、というのと同じことよ。」
と言われた。ふーん、とまるでわかったかように<例え>私はそこで質問をやめたが、まだ疑問がたくさんあった。しかし、これも「当たり前」なのだろう。
<第一の理由>
 第二の理由は、最初に言われた知識は、人は疑わないからだ。私が前読んだ本で、「ザリガニを伊勢海老だといわれ食べさせていた」という内容の話があった。男の子は、おばあちゃんの、伊勢海老という言葉を信じて、ザリガニを食べていたのだ。あとから判明したのだが、始めてみた海老を伊勢海老と信じきって食べてしまう人間は恐ろしいものである。<第二の理由>
 確かに、知識がないといろいろなことができない。<反対意見の理解>しかし、百聞は一見にしかず、というように、早いうちから知識を得ず、知識ではなく自分で見て疑問に思ったりすることが大切である。<是非の主題>

   講評   koni


【複数の理由】 ばっちり。

【体験実例】 それぞれの実例がとてもよく書けています。具体的でわかりやすい実例ですね。伊勢海老の話もユーモアがあって、でも深いテーマもあっていいね。この話を選んだところがすばらしい。
例「しかし、これも「当たり前」なのだろう。→しかし、これも今では「当たり前」の中に入る。私が同じ質問をされたら、どう答えるだろうか。〜」

【ユーモア表現・名言の引用】 よくできています。

【反対意見の理解・是非の主題】 「早いうちから知識を得ず」というところは、少し説明を足すといいね。「早いうちから知識が正しいと認識するのではなく」「早いうちから、知識のみで判断する癖をつけず」などはどうかな。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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