創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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先入観とは ゆうたん
私は、知識にとらわれずに物事をありのままに見ることは大切だ。
理由は先入観があると物事の真の姿を見ることができなくなってしまうからだ。私は思い込みをしてしまって後悔をしてしまったことがある。先日、家族でケーキを買った。私はチョコレートケーキが大好きだから、すごくおいしそうなものがないなら、チョコレートケーキにしようと決めていた。実際、お店に入ってケーキの種類を見たら、やはり1番おいしそうなのはチョコレートケーキだ。他の種類を見てみると、キウイやイチゴやサクランボなどのフルーツがたくさんのったタルトがあったが甘いチョコレートケーキのほうが私の好みだから、甘くなさそうなタルトはやめることにした。私の選んだチョコレートケーキは生チョコまでのっていてほんとうにおいしそうだったし、あまりケーキは買わないので自分の好きなケーキにしたかったから、丁度良いと思った。私の姉は、最後の最後までチョコレートケーキとそのタルトとで悩んだ末、タルトを選んだ。私は、絶対にチョコレートケーキのほうがおいしいだろうと思った。家に帰ってケーキの箱を開けると甘くて良い香りがフワッと漂ってきた。私は丁寧にビニールをはがして一口食べて見た。甘いチョコレートとフワフワのスポンジがとても良い具合だ。姉もタルトを
「おいしい!」
と満足げに言いながら食べていた。私は姉にお願いして一口食べさせてもらった。タルトは確かにあまり甘くはなかったが、フルーツの甘酸っぱい味とサクサクのタルトはとても合っていて思っていた以上においしかった。私は後悔してしまった。
「こんなにおいしいなら、タルトにすれば良かったな。」
てっきりおいしくないと思い込んでしまって、損をしてしまったような気がした。
また、私が友達とディズニーランドに行った時のことだ。ディズニーランドにはホーンテッドマンションというアトラクションがある。このアトラクションは亡霊の家を再現した、ちょっとした洋風のお化け屋敷のようなものだ。友達と行った時に、いろいろと計画を立ててホーンテッドマンションは夜に行くことにした。私は、ホーンテッドマンションは行ったことがなかったから、緊張して友達に聞いてみたら、
「前に行ったけど、すごく怖いよ〜!」
と言っていた。そう言われてますます緊張してしまった。私は怖いものやお化け屋敷は得意ではないし、夜に行くからとてもドキドキしていた。夜になって、いよいよホーンテッドマンションの前に立ってみた。建物は洋館のようで、茶色のレンガ造りになっていて今にも幽霊が出てきそうだった。私は友達同士でくっつきながら中へと入っていく。私たちが行った時間は丁度パレードの時だったから人はあまりいなく、心の準備が整っていないまま入ってしまった。丸いソファのような乗り物に乗ると心の準備が整い、よし行くぞ!と思えた。動き出すと私は部屋の様子や出てくる亡霊たちを良く観察した。細かい所まで見ていると、亡霊の動き方が機械的かな、と思ってしまった。半分まで行ってもまだ怖くなかったからこれからだと思っていたが、後半は急に出てきて驚きはしたが怖くはなかったものがほとんどで、あまり怖くないまま終わってしまった。私は、友達の言っていた怖いというイメージしすぎて、逆に実際のものが怖くなくなってしまった。楽しみたいときは、先に知っておかないほうが良いのだと思った。
講評 onopi
第一段落で是非の主題を書くことができました。(初めの文は「私は〜と考える。」「私は〜と思う。」と書いてみましょう。また要約もできるといいと思います。)その後、そう思う理由を先入観があると物事の真の真の姿を見ることができないからだと書いてくれました。おいしいケーキを食べたい、だからおいしいケーキを知りたいと思うのは当然です。(笑)しかし食べる前にそれを知るのは難しいですね。そこで以前はこうだったという経験がものをいうわけです。しかしそこには新しい発見はありません。自分の心の声に素直に反応しようとする時、先入観のもととなる経験は少々邪魔をするようです。ディズニーランドのアトラクションもしかりです。前もって情報を入手しておくというのもマイナスになる場合があるということを知ったようですね。
しっかりとした体験実例が書けているので、あとはこれらをもとにまとめてみましょう。(確かに知識があった方が効率的に物事を見ることができる。しかし「行動するためには多くのことに無知でなければならない」という名言もあるように〜)というような感じでまとめられるといいですね。
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