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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   見ると言うこと   ミスターカービィ

 知識が頭の中にあると、素直に見ることが困難になってくる。知識を得る必要はあるが、知識のために柔軟な感覚を失ってはならない。作品と接するのは、たったひとりの自分である自分の感性を信じつつ、知識や他人の意見にも耳を傾むけねばならない。僕は、先入観はいけない物だと思う。その理由は2つある。
 まず第1の理由は、思い込みが激しくなってしまうからだ。例えば、友人のA君に「B組の担任のM先生って無茶苦茶怖いって。」という話を聞いたとする。するとその先生の授業では忘れ物に細心の注意を払ったり、授業中睡魔に気を付けたりするだろう。それは、A君から話を聞いて起こられるのが嫌だからだ。しかし、僕の学校の1年B組担任のM先生はこう語る。「生徒が先生を怖いと思うのは、その生徒自信に責任があるのだ。その生徒が誤ったこと、悪いことをするから怒られるのだ。恐怖心にびくびくしながら授業したくないんやったら、自分自身をしっかりしろ。」その言葉に僕は、はっとした。確かに先生を怖いという意見は他人の意見で、しっかりやってる人に聞いたら「えっ、そうか。」と言われた事を。確かに「怖い、怖い」と言っている人は余りしっかりしていない人が大半である。自分自身がしっかりしているならば、怒られる事は無い。「A先生が怖い。」と言う意見は、その生徒自身がしっかりしていない証拠なのである。 
 第2の理由は、知識よりも実際に経験した方が良いからである。「百聞は一見にしかず」と言うことわざがある。百回人に聞くよりも、一度見るほうが確実であると言う意味である。人にも好き嫌いが異なるからそういう意味も混じっているかもしれない。例えば、友達のA君から「このゲーム最高やで」と言う自慢話を聞いたとする。しかし、それだけ聞いても余りぱっとしないだろう。実際にやらなければ、その面白さは手に取るようには分からない。そのゲームをやって始めてそのゲームの面白さに気付くのである。
 人は、他人の意見に頼りすぎている気がする。図鑑やパソコンに載っている資料を見て、驚嘆しているのでは無く、実際に目で見て実感することが大切である。人間は、他人の意見を頼らず自分を主張するべきである。

   講評   ita

 こんにちは、カービィー君。筆者の言いたいことをよく理解できているようですね。「知識」が邪魔をして感性にふたをしてしまう経験はだれにでもあります。けれどそれはもったいない、という意見に同感しました。よく考えたね。
【第一段落】 要約はよくできています。是非の主題も明確に出来ているし、これから理由を述べるということが簡潔に書かれていて分かりやすい。
【第二段落】 『思い込みが激しくなる』という理由は納得です。実例も自分の行動を棚に挙げての思い込みについてよく書けています。まとめの思ったことには「怖いと思うのは自分の責任」という小さな枠組みから大きなまとめにできるかな? 
【第三段落】 第二の理由と実例とまとめ、全てにおいてよくできています。
【第四段落】 反対意見への理解と名言の引用、そして是非の主題を入れましょう。
(例)確かに他人の意見へ知識が思考を深める手助けをすることもある。しかし「カメラマンはレンズのほこりを払う前に、目の前のほこりをはらわなければならない。」という名言があるように、まずは知識を拭い取り、自分の目で見つめ体験することが大切なのである。    
 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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