創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
見テ知リソ知リテナ見ソ(感) まいう
□実際にものを見たり接したりするときには、これまでの知識をいったん横へ置いておき、そして裸の心で自然にまた無心にそのものと接し、そこからうけた直感を大切にし、そのあとであらためて、横においていた知識をふたたび引きもどして、それと照らしあわせる、そうできれば、私たちのうる感動というものは、知識の光をうけてより深く、より遠近感を持った、豊かなものになることはまちがいない。知識にとらわれずに物事をありのままに見ることは大切だ。「是非の主題」
□その第一の理由としては先入観があると物事の真の姿を見ることができなくなるからである。「複数の理由一」例えば私の場合、今の上司の印象が一緒の職場になる前と後で違っていた。以前は社内で顔は時々見かけるが、どこの部署のなんという名前かも知らなかった。印象としてはすごく性格が悪そうで一癖も二癖もありそうで同じ職場になりたくないなとだけは感じていた。ところが、毎日顔を突き合わせて仕事をするようになって、人それぞれ多少なりとも癖はあるものの、私の理解の範囲内、許容範囲内の人だった。私も仕事上、配慮や努力はしているが、理不尽な発言もそれほどないし、性格もどちらかと言えば素直でわかりやすい。仕事もやりやすく感じている。人や物事は先入観だけで判断できないものだと感じた実例である。「体験実例」
□また第二の理由としては、知識に頼らず、自分の目で見た方が自分が成長するからである。「複数の理由二」知識に頼ってしまうと、自分の目で見て自分で考えるということがしにくくなる。絵画などの鑑賞でも解説を読んでから見ると自分の見方ができなくなり、自分の考えを持てなくなることがある。私などは絵のことがよくわからないので、評価が高いとよく見えてしまったり、反対に評価がよくないと自分の中でのその絵に対する評価が下がってしまうことがある。「えーっ」である。「ユーモア表現」人の評価というものはちょっとしたことで評価が変わってしまうことがあるのではないだろか。
□確かに、知識があった方が効率よく物事を見ることができるかもしれない。「反対意見への理解」しかし、『行動するためには多くのことに無知でなければならない。』「名言の引用」という名言があるように知識にとらわれず、自分の見方で物事をありのままに見ることは大切だ。「是非の主題」
講評 suman
まいうさん、こんにちは。今週も、全項目を押さえて感想文が書けましたね。
体験実例(上司の話)は、誰にでもこんな経験がありそうです。近づきにくく、無愛想な感じの人が、実は恥ずかしがりやで、いったん仲良くなってみると結構親切な人だったりします。まいうさんの上司も、ひょっとするとそういうタイプの方なのでしょうか。
理由二で書いたことについては、「○○鑑定団」というTV番組を思い出しました。いいものをたくさん見ることで、美術品や骨董を見る目は肥えていくといいますね。が、素人のあさはかさ、悲しさで、骨董屋などに「いい物ですよ」と言われると、いい物のように思えてしまい、贋ものをつかまされてしまうという悲喜劇も起こります。
今回の作文は、語彙の面では、表現語彙がいちばんできていて、思考および知識語彙は、もう少し充実させていくのがいいようです。体験実例はまずまず書けているが、思考をもう少し深めていくといいでしょう。そのためには、たとえば是非の主題や複数の理由を、もう少し考察を深めて書いてみてはどうでしょうか。その考察が、生きることの意味を考えることに、つながっていくといいのではないかと思います。
*表記注意
一文目「要約」が、かなり長くなっています。「〜照らし合わせる。」で、切るといいですね。
「配慮や努力はしているが」ー上司を理解しようと「配慮や努力」をしているということでしょうか。その後の「理不尽な発言もそれほどないし〜」は上司のことなので、「上司は」と主語を入れておきましょう。
次回は「落ちてきたら」の感想文です。長文を読んで、書くことを考えておいて下さいね。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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