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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   現代では学術研究に   ムーン

現代では学術研究の場においてだけでなく、企業活動の場においてもまた専門化がすすんでいます。それぞれの場で陣頭にたって仕事を押し進めているのは専門家たちです。現代は、まさに専門家たちの時代であるというべきかもしれません。それだけにまた現代は「専門バカ」たちの時代となる危険性もおおいに孕んでいるのです。ただの専門家というものは、いわば塀に囲まれた住居の中だけで外からの情報を得ることもなく、生活している人みたいなものです。専門家は自分の専門とする事柄についてはよく知っていても、ただそれだけだったらほとんどすべての事柄については無知だということになります。ところが、自分の専門外の事柄についてある程度理解することができ、思慮分別を伴った言論を展開できる人たちがいるのです。その言論は当の専門家をもうなずかせたり、一考を促したりすることがあるのです。そういった言論の基盤となるのは、何なのでしょうか。それはもはや専門的な知識や技術ではなく、常識や一般的教養なのです。教養というのは、その道の専門家になるための技術(知識)として学ばれるのではなく、一個の素人としての自由人にふさわしいものとして学ばれるのだということが注目されます。だから私は、専門的な知識だけではなく、幅広い教養を身につけた人間になりたい。
そのための方法としては第一に、得意な分野、好きな分野以外のことや一見無駄に思われるようなことにも目を向けることである。私も、中学3年生のときに、サマースクールについて書いた作文で、関係ないと思っていたアイルランドがいつEUに加盟したかを書いたら担当の先生に褒められた。
また、第二の方法としては、学校などでも知識をつめ込むだけの教育をするのではなく、幅広い教養が身につくような教育をすることである。アリストテレスが通っていた当時の大学の先生は古すぎる慣習により、おかしな授業ばっかりだったのでアリストテレスはその大学を辞めて、とある島に移り住んだ。その時に、自然と触れ合ったために色々なことを発見したのであった。
確かに、一つのことに専念し、深く追求していくことも大切である。しかし、『辞書のような人間になることではなく、辞書をうまく使えるような人間になることが勉強の目的である。』という名言があるように、私は、専門的な知識だけではなく、幅広い教養を身につけていきたい。

   講評   yuta

◆要約は半分程度でまとめられるといいですね。敬体の文章なので、常体に直しましょう。 生き方の主題は『専門的な知識だけではなく、幅広い教養を身につけた人間になりたい』という意見。
◆方法1『そのための方法としては第一に、得意な分野、好きな分野以外のことや一見無駄に思われるようなことにも目を向けることである』。作文で褒められた経験を紹介。平凡な内容では、おもしろさも発見もありませんからね。一見関係ないと思われる“アイルランドがいつEUに加盟したか”という視点が、先生を「なるほど」とうならせたのでしょう。
◆方法2『学校などでも知識をつめ込むだけの教育をするのではなく、幅広い教養が身につくような教育をすることである』。アリストテレスの話は、おもしろいですね。なんでもありの自然の方がずっと学ぶべきことは多いということですね。
◆『確かに、一つのことに専念し、深く追求していくことも大切である』しかし「辞書のような人間に……」という名言があるように……。書き出しの意見に戻ってしめくくれましたね。
       

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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