国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   今すぐ自然保護   ミコミコ

 1989年に環境庁が発行したレッドデータブックには、緊急に保護を要する動物だけでも約3万7千種近くが記載されている。また、その数が激減している動植物に対し、早急に保護の手を差し伸べることを人間の良識という。他国より早く自然を破壊したアメリカ、ロサンゼルスでは、カマキリの捕獲が禁止されているそう。数が激減しているというのが理由であった。ロサンゼルスより自然環境は悪い日本だが、今日でもカマキリを自由に捕らえて、飼育観察できることに、ささやかな幸せを感じた。
 「うわぁー、きれい。」
「初めて見た。きれいだね。」
私は先日、牟礼町というところの小川へ蛍を見に行った。その日、私は初めて本物の蛍を見た。
 薄暗い空から、だんだん暗闇へと変わっていく辺りに暗がりが広がるにつれて、蛍のおしりがひとつ、またひとつと光だす。黄色の強い黄緑色の光だ。
「きれいだね...。でも...。」
口を開いたのは母だった。
「でも?」
「小学生くらいのとき、岐阜県で見た蛍の方がもっとすごかったよ。...たくさんの蛍が飛び回っていて、人が近寄っても何の警戒もなく体にとまるんだよ。でも今は、これだけなのか。もっと期待していたのにねぇ。」
私はこの母の話で蛍も絶滅の危機に瀕しているのでは、と考えた。まるで、懐中電灯のように足元を照らしてくれる蛍。守っていくにはとうすればよいのか。
 私の学校には「ビオトープ」がある。ビオトープとは、様々な生き物達が住みつける環境を人の手で作った物のことだ。このビオトープがリニューアルしたのは、私が3年生のときだった。担任の先生がビオトープ担当の先生だったこともあり、私のクラスはビオトープ作りを手伝った。そうして作っていたある日、教室で生態系について学んだ。紙コップに「土」や「水」「動植物」「人間」などと書き、積み上げた。ピラミッドのようになった。そして、
「ここから何がなくなるといけなくなりますか?」
と先生。その頃の私達には、分からなかった。そこで先生は、
「何をとってもこの生態系のピラミッドは崩れてしまいます。自然は何かひとつでも欠けると全部がだめになってしまうのです。」
私は、ビオトープ作りを通して、自然は自分にとって大切なものだと知った。
 人間にとって自然とは、絶対に欠かすこよのできない大切なものである。そして、その自然も何かひとつでも欠けると全部がだめになってしまう。後悔先にたたず。絶滅してしまう前に助けなくてはならない。

   講評   kira

 ミコミコちゃん、こんにちは。いい作品に仕上がったね。これから、いろんなテーマで「自信作」をつくっていきましょう!


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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