国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   百聞は一見にしかず   本因坊

 先入観を持っていると良くないという話を聞くことがあるが、それは一体なぜなのだろうか。この先入観を持つことによって、変わるかもしれないこと。一体何か。
 先入観を持っていると良くない理由は、前述の他に正しい判断がつけにくくなるというものがある。その例を一つ紹介しようと思う。私は幼稚園に通っていた頃、実は、ブロッコリーが嫌いだった。いつか食べ、その時の臭いというイメージがあったのだ。この悪いイメージは、ずっと持ちつづけられ、幼稚園生になってしばらくは食べなかった。しかし、年長になってから、それは変化した。ブロッコリーを試しに食べてみたら、案外美味しいことに気づいたのである。それ以来、一つ食わず嫌いが解消された。好きな食べ物は、成長するによって、変化する。子供は自分の血糖値を本能的に上げるために、糖類を大量に摂取しようとする。このため、糖を多く含んだチョコレートやその他の砂糖菓子が好きになるのだ。これに対し、大人は子供ほど、活発に動こうとしないので、糖類の摂取量も微量だ。だが、大人でも、疲れれば糖を取ろうとする。そう、糖は人間を元気にしてくれるのだ。自分でも何を話しているのかわけが分からなくなってしまった。(笑)話が大幅にそれてしまったが、昔嫌いだった食べものも、もう一度食べなおしてみれば案外美味しいことに気づくかもしれない上に、また、依然好きだった食べ物も、嫌いになることだってあるのだ。だから、先入観を持たずに、もっと新たな物に取り組んでみてはどうだろうか。
 先入観を持っていると良くない理由はもう一つ、頭でっかちになってしまうからだ。頭でっかちとは何か。頭だけ良くて、運動能力は全く無いことをいう。なぜ先入観が頭でっかちにつながるかというと、知識をはじめに詰め込むことで先入観を持つ、とも考えられるからだ。頭でっかちは、基本的には、他人を馬鹿にするときに使う表現だが、この、頭でっかちのエリートのせいで、一時期、日本は悪い方向にどんどんどんどん進んでいたのだ。この悪い代表例が、太平洋戦争だ。この太平洋戦争は、1941年に始まり、約五年もアメリカ諸国と日本が戦った。日本は最後の最後まで降伏をしなかったが、このせいで、犠牲者は増えつづけ、結局、太平洋戦争による死者は総国民の3分の1という最悪の事態を招いてしまった。この時の軍事最高司令部を任されていたのが、東条英機だ。とにかく戦争に向けての動きに力を注ぎ、最期は極東裁判で迎えた。この時は日本は負けてしまったが、それ以前、日清戦争や日露戦争で勝ったという記録は残っている。実は日本の戦績は、戦争ごとに悪化している。大日本帝国創立後、外国とのはじめての戦争である日清戦争は清相手に大勝した。この時の戦争主要人物は、伊藤博文などである。伊藤博文は後に日本札の肖像画ともなった、日本の英雄である。次の日露戦争は、東郷平八郎などが指揮をとった。しかし、完全には勝てず、賠償金も取れなかった。はじめは清に○、次は露西亜に△、最後は亜米利加、英吉利、中国、阿蘭陀などに完全に負けた。実は、時代が進むに連れて、トップリーダーは、どんどんエリート化しているのだ。しかし、戦争には勝てない。この理由は何なのだろうか。これは、頭でっかちは、かえって判断を誤ってしまうといわれるように、判断を誤るリーダーに代わっていったのだ。特に東条英機。頭は相当良かったはずだ。
 確かに先入観を持ったほうが良いこともあるはずだ。しかし、先入観の前に事実を自分の目で見ることが大切だ。真実を知りたいなら、他人から聞いたことよりも、自分の目で実際に見、肌で感じたほうがよっぽど良いと私なんか思ってしまうのだが、違うだろうか。

   講評   nane

 読解問題は、もう一息だった。
 この問題はかなり難しいから、長文をよく読む必要がある。全部やりきれないときは、最初の4問だけでも気合を入れてやっていこう。答えが違っていたところは、確かめておこう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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