国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   知識にたよらず   さくら

 知識にとらわれずに物事をありのままに見ることは大切だ。
第1の理由は、先入観があると物事の真の姿を見ることができなくなるからだ。例として、私は小学校5年生の時の家庭科の授業で、初めての調理実習としてフルーツヨーグルトを作った。グレープフルーツにオレンジ、缶詰の白桃や缶詰のパイナップルなど、水分を多くふくむ果物をたくさん入れたため、ヨーグルトは作っているとき予想していた通り少し水っぽくなってしまった。他の班はリンゴやバナナ、いちごといった水分少なめも果物を入れていたからきれいなできあがりでおいしそうだった。しかし私たちの班の見た目はあまりおいしそうではなかった。さらに先に味見をした同じ班の友達から
「やっぱりまずいよ。」
と言われた。私はまだ一口も食べていなかったが自分以外の友達の感想を聞いただけで、私は気持ち悪くなって食欲が失せてしまった。でも、やはり少しは食べようと思い口に入れた。実際に食べてみると、友達が言ったほど変な味はせず、わたしにはむしろ美味しいと感じられた。友達の意見で左右され、気分が悪くなってしまったという話である。
また、第二の理由として、自分で考えるという力をつけることができるからだ。知識に頼ってしまうと自分の目で見て自分で考えるということがしにくくなってしまう。例えば、読書の前に、他人が書いた読書感想文や、その本の後ろにある解説や、帯がついていた場合、誰かの感想がついている。そのようなところから読んでしまうと、「この本はこういう内容でここがポイントなんだな。」「ここの場面は主人公はこうおもっているから、読み手はこのように感じられるのか。」などを思いながら自分の読書ができなくなり、自分の考えを持ってなくなってしまった。
確かに知識があったほうが物事を効率よく見ることができるかもしれない。しかし「行動するためには多くのことに無知でなければならない」という名言があるように、知識にとらわれず、自分の味方で物事をありのままに見ることが、大切だと思う。

   講評   jun

◆6.2週の講評をここにも貼り付けておきますね。

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<第一段落>
 意見をはっきり示すことができました。この意見の前に、長文の要約か、状況説明を入れてみましょう。
<第二段落>
 調理実習の例は、わかりやすい身近な体験実例です。他人の感覚に左右されてしまうことは、日常生活の中でもよくあることです。まずは、実際に自分で体験してみることが大切ですね。
<第三段落>
 「知識に頼ってしまうと自分の目で見て自分で考えるということがしにくくなってしまう。」とはそのとおりです。知識に頼らず、自分の頭でしっかり考えたいですね。
<第四段落>
 ぴったりの名言を引用してまとめることができました。
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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