低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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子どもに愛を うさちゃん
赤ちゃんことばの現象は、文化によって左右され、母親語は文化の違いを問わず普遍的である。もちろん日本とフランスの間で子どものしつけ方は大幅に異なり、それぞれの文化圏で育った子どものパーソナリティに如実に反映されていくのだろう。赤ちゃんことばを採用した日本式のしつけ方は、当然、日本文化で育つ子どもの性格形成に大きな役割を果たしているに違いない。
日本人のように子どもの目線合わせた子育ての仕方は良いと思う。
その理由は、愛情をたっぷり受けて育った子どもは、他人に対する思いやりを身につけることができるからだ。よく、外国人は日本に来てこう言うそうだ。「日本人は、親切だ。」学校の英会話の先生は、始めて日本に来たとき、やはりこれについてとても驚いたそうだ。例えば、銀行に入ったとき、中に機械だけではなく従業員の人がいて、深々とお辞儀をして出迎えてくれたうえに、困っていると、使い方まで案内してもらったそうである。また、お店で物を買って、会計後に袋を持って帰ろうとしたら、お店の外まで店員さんが袋を持って見送ってくださったとか、やりすぎではないかと思ったほどだったそうである。(英語の先生が訳すことには・・・。)
しかしフランスのように、子どもを小さな大人のようにして扱う子育ての仕方にもよさがある。
以前に、誰かに聞いたことがあるが、日本では子どもが歩けるようになっても、しばらくの間ベビーカーに乗って運んでもらうことが多い。それと比べて、外国のある地域では、歩けるようになったらすぐに歩かせるそうだ。しかし、その歩かせ方は、実に面白い。まず、母親のおなかの辺りにロープをくくりつけ、少し距離を保ったそのロープの先に、子どももくくりつけて、二人とも離れないようにするのだそうだ。好奇心旺盛な子どもは、すぐに親から離れて迷子になる恐れがある。それを防ぐためである。
確かに、子どもの視線にあわせた子育てにも、子どもを小さな大人として扱う子育ての仕方にもそれぞれ良さがある。
しかし、一番大切なことは、「ロバが旅に出たところで、馬になって帰ってくるわけではない。」と言う名言もあるように、
自分の手で愛情を持って子どもを育てることだ。
講評 tama
文化、子育てについてということで、難しい課題だったと思いますが、よく考えて書けました。今回もしっかりとした構成で、興味深い実例をもとに話題を展開できています。
【複数の意見・実例】 「子供の目線に合わせた子育て」のよさは、他人に対する思いやりを身につけられるというところにあるのでしょう。「日本人は親切だ」というのはよく耳にするところですが、学校の先生の体験談を入れたことで、説得力が出ています。
「子どもを小さな大人のように扱う子育て」のよさについても理解できました。もちろんサポートは必要ですが、子どもの手を離し、自分の足でしっかり歩けるようにするという考え方もありますね。これが文字通り「自立を促す」ということにつながるのだと、段落のまとめを入れておくといいでしょう。
【総合化の主題・名言】 今回は、大切なのは方法ではなく目的だ、ということになりますね。どちらのよさも認めつつ、さらにレベルの高い意見でまとめられました。
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