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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   パパの子供の頃   クローバー

「キャハハハ、キャハハハ。」
父に、子供の頃の話を聞いて、私は腹筋が痛くなるぐらい笑った。父は子供の頃からずっと面白い人で、おもしろエピソードをたくさん持っている。父のような面白い人がいると、家が明るくなって楽しい。今日も父は、私と母のことをすごく笑わせてくれた。
 父は、少し神経質なところもあって、それが原因で大変なことが起こった。小学生のとき油絵を習っていて、絵の具のキャップは、思いっきりぎゅっとしめていた。一週間たって、また使うとき、きつく閉めすぎてあかなくなってしまった絵の具があった。仕方なく歯でかんでキャップをあけようとした瞬間、絵の具が口の中にビュ〜っと入ってきた。その時の父はまるで「ムンクの叫び」の様だったと思う。あわてて父は口をすすいだが、先生に本当のことが言えず、
「体調が悪いので早く帰ります。」
と言って、早く帰ったそうだ。祖母にそのことを話すと、
「大丈夫よ。」
と言われたが、祖父が後で調べてみると、油絵の具には有害な物質がたくさんふくまれていたそうだ。
「あの時はよく体調が悪くならなかったな。」
と父は笑っていた。私も油絵を描いていて、間違えて油をなめてしまったことがあるが、別になんともならなかった。少しぐらいじゃなんともならないんだ、ということが分かったが、これからは気をつけよう。
 父は体を動かすのが好きで運動神経もまあまあいい。高校生の時はスキー部に入っていた。竹のポールを雪にさしてうねうねすべる練習をするために、竹のポールを運んでいた時事件が起きたそうだ。途中にもポールをささなければならないから、下りのリフトに乗っていた。重いポールを肩に担いで乗っていると、前に乗っていた友達が居眠りを始めてしまった。だんだん肩のポールが右にずれていって、リフトの横の小屋でお茶をすすっていたおじさんの目の前のガラスに
「ガッシャ〜ン!!」
とポールが飛んでいってしまった。父は気付いていたので何度も、
「危ない、危ない。」
と叫んでいたが、熟睡している友達にも小屋のおじさんにも聞こえなかった。
「おじさん大丈夫だったの?」
と私が聞くと
「無事だったよ。だんだんおじさんの目が大きくなっていって、最後にお茶をふきだしたんだ。一部始終を見ていたのは僕だけだったんだよ。」
となんだかじまんげに言った。小屋を壊したなんていうのは、何十年ものスキー部の歴史始まって以来の出来事で、1年生だけに荷物を持たせるのはよくないと改善されたそうだ。
 父は、とっても楽しそうな子供時代だったことが分かった。私も父のようにたくさんの楽しい思い出を作っていきたい。そして、大人になって、結婚して子供が生まれたら、父のように楽しい話をたくさんしてあげたいと思った。私が大好きな、仲良しの友達の山ちゃんもとってもおもしろい。私も父や山ちゃんみたいにおもしろい人になりたい。

<<書き出しの工夫>><<体験実例>><<たとえ>>

   講評   hoemi

《構成》 お腹をかかえて笑うクローバーちゃんの姿が目に浮かぶようでした。会話からの書き出しが上手になりましたね。
《題材》 お父さんはいろいろな体験をして大人になったのですね。出来事が多いほど豊かな人生が送れそうですね。油絵が口に入った瞬間のお父さん、ポールがガラスを突き破るまでのお父さんの様子が見事に表現できていました。話の盛り上げ方が上手です。
《表現》 <ムンクの叫びのよう>とはうまくたとえられましたね。思わず想像しながら「そうだよな〜」と納得してしまいました。
《主題》 楽しい子供時代を送ったお父さんだからこそ、話題も体験も豊富なのですね。家族を楽しませてくれるステキなお父さんについてしっかり書けました☆


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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