創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

昨日3224 今日2371 合計57931
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   大切なのは漢字?   本因坊

 日本は、昔から様々なものを海外から吸収し、自分の国の中で、うまく制御しながら文化を創ってきた。日本は海外から入ってきた文化の違いで、時代によって、日本の中の文化も異なってくる。そして、世界観も異なってくる。この、海外から吸収したものの中に、英語がある。英語は今や全世界共通語となり、世界で一番影響力の強い国アメリカ合衆国でも普通に用いられている。この言葉を、日本は輸入したのだ。それは明治時代、欧米に、追いつけ追い越せと必死に努力していた時のことである。当時、日本では、英語を日本でそのまま用いらずに、日本語に翻訳して使用した。当時のインテリ達は、英語をどんな日本語に訳すか必死に努力した。その中の例が、「pencil=鉛筆」や「baceball=野球」である。野球は、正岡子規が、自分の本名であるのぼるといる名前を、ノボールつまり野球とし、自分の好きな野球に自分の名前を入れた。これらの人たちの活躍によって、日本の漢字文化はどんどん発展していった。(構成図 べき)
 イスラム圏に住む人々も、日本と同様に、英語を自分達の言葉に訳して使った。その中の一つの国、ペルシアについて見てみよう。ペルシアは、漢字で波斯と書くのだが、一時期、ヨーロッパなどを抜いて、世界で一番の大国だった。日本が漢字を当てたのは重要な国が多いので、相当大きな国と分かる。この国だが、自分達の国の言葉を使いつづけ、結局は今ではイランという小さな国へと変貌を遂げた。それに対して、中央アジアや東南アジアの国々は、英語をそのまま取り入れ、自分達の国の言葉にした。そうなったのも、植民地が多かったからだ。特に様々な民族の集まるインドでは、自分達の民族の言葉は、遠い民族の人には通じないが、英語なら通じるという変なことが起きている。自分の国の言葉が使えず、外国の言葉の方が使える—。一体、母国語は不要なのだろうか。母国語を大切にせず、外国語をそのまま用いるのは、ある程度はよい。しかし、全てをそうしてはならない。日本も、ライオンやフォーク、ナイフなど、そのまま用いられているものも多くある。しかし、基本は漢字である。例として、依然日本で多く使われ、今でもかなりの頻度で使われる言葉を上げてみよう。「亜米利加」これを用いて米国と呼ぶ。ヨーロッパは「欧羅巴」と書き、欧州や欧米などの言葉で用いられる。そのほかにも、露西亜を露国など、様々なものに漢字を当てはめようとした。(理由 私)
 漢字はなぜこんなに用いられるのか。それは、漢字を見れば、一瞬でだいたいどんな意味なのか見当がつくからだ。漢字は「表意文字」と呼ばれ、その文字一文字で意味が分かってしまう。しかし、ひらがなやカタカナ、アルファベットなどの「表音文字」では意味は分かりにくい。だからこそ、漢字は大切なのだ。日本でも一時期、漢字を廃止しようという動きがあった。戦後すぐ、GHQなどの政策により、少しずつ、日本国内で漢字反対運動が起こり始めた。しかし、それはごく一部の少数に留まり、大勢は漢字賛成派だった。ところが日本は、公共物に使っても良い漢字というものを決め、その他の漢字を使うことを禁止とした。(無駄なことして!笑)その時に新聞社が考えた言葉の一つが、「汚職」である。汚職は、もともとは「涜職」という漢字を使っていたが禁止され、やむを得ないものだった。これらによって、漢字廃止の方向にも動いたことはあるが、今では逆方向に向かっている。
 外国語をそのまま入れることも確かに有効かもしれない。しかし、漢字は大切。そして、自分の国の言語を大切にし、外国語をそのまま流用しすぎないことが大切だと思う。(名言 確かに)

   講評   nane

 第一段落は、要約ではなく、自分なりに状況実例を書いたんだね。この方が、小論文には応用が利く。
 第一段落の結びは、「○○は大切だ」などのように意見をはっきりさせておくとあとが続けやすい。
 同様に、第二段落の最初と第三段落の最初は、「その理由は……」などと、その段落のそのあとの中身が予測できるような形で書いていくといいよ。
 つまり、読み手が全体の流れを頭に入れやすくなるように書いていく。
 漢字という表意文字のいいところというのは、あらためて考えるとなるほどと納得できるでしょう。
 最近は、プロパティとかデジタルデバイドとかいうわかりにくい外来語が多い。
 次回、名言の引用の説明をしていくよ。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)