国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   対立な立場で歩もう   うさちゃん

 ユージーン(アメリカ、オレゴン州の町)は、東京とちがって、障害者と自然にむきあう街だった障害者を一つの属性として持つ人間を、人間としてまっすぐに見ると。サトクリフの言う権利を私なら、「経験を積み重ねてゆく自由を持つ権利」と呼ぶ。傷害がこの自由をどれだけ阻むかは、その時代のその社会が、障害者をどう位置づけ、その中で人と人との関係をどう作っていくかで決まる。
 私たちは障害をもつ人に手を差し伸べていくべきだと思う。私が卒業した小学校には、さくら学級という障害者専用の学級があった。授業は別々だが、委員会やクラブも普通に一緒にやり、休み時間、また、それぞれの季節の行事も一緒に過ごしていた。そのため、「手を差し伸べた。」という意識はあまりなかった。小学校五、六年の時、私は保健委員会をやっていて、その委員会にはさくら学級の人が二人ほど一緒に活動していた。やる仕事にはもちろん制限あったが、皆でさくら学級の人でもできる仕事を考えながら知らないうちに手を差し伸べて仕事をしていた。例えば、校内の石鹸配りや、ポスター貼り、傷の手当て用の綿の詰め替えなどである。
 しかし、障害を持つ人たちが、自分たちの力でやり遂げようとする意思を尊重することも大切だ。私はいつも思うのだが、桃太郎の父と母(?)はなぜ、桃太郎が鬼退治に行くと言っても止めなかったのだろうか?自分が育てた子(?)が命の危険にさらされるというのに、止めないのは実に不思議である。しかし、人には、傷つく権利と言う者があるのだから、
「そんなことできないから。無理に決まっているから。」
と引き止めて守るよりも、「困難に立ち向かう自由」を与えてあげる方が大切なのかもしれない。
 確かに、弱者に手を差し伸べることも、自らやろうとする意思を持たせることもどちらも大切だ。しかしもっと大切なのは、「私たちの人生は私たちが費やしただけの価値がある。」という名言もあるように、対立な立場で皆が一つの人生を歩んでいくのだという姿勢だと思う。

   講評   tama

 社会的弱者に手を差し伸べるという行為を特別なこととしてではなく、自然に行えるようにすることは大切です。本人の自立のためには、「経験を積み重ね」、「困難に立ち向かう自由」を与えることも必要です。
 日本の社会は、障害を持つ人に対してまだまだ閉鎖的なところがありますが、お互いが対等な立場であることを第一に考えることが、本当の意味での「バリアフリー」社会であるということを知っておかなければなりませんね。

第2段落: 身近な実例をうまく取り入れることができました。「知らないうちに手を差し伸べた」が段落のキーワードになりそうです。ここから今後の自分の心構えや、社会の取り組み方を考えてまとめてみましょう。

第3段落: 昔話実例の入れ方が上手です。長文の言葉を的確に引用し、きれいにまとめることができています。

▲ 傷害 → 障害
▲ (権利と)言う者 → いうもの
▲ 対立 → 対等


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