創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   あれは小学校3年の」を読んで   クローバー

 草食の哺乳類でサイズの小さいものも大きいものも葉だけを食べることはしない。ほとんどの鳥は葉っぱを食べない。昆虫は飛ばない幼虫の時だけは食べる。昆虫の成功の秘訣は、大量にありながら他の動物たちがあまり手をつけなかった葉っぱに目をつけたことだ。幼虫期は胃袋が重くてもいいからひたすら食うのだ。成虫は、食事をしないものと消化のいいものだけを食べるものになる。昆虫は変態することに小さいという短所を解消したのだ。 私は学校でかいこを飼っている。私はさわることはできないが、見ているのですごい食べっぷりであることは知っている。かいこはまるでバレエのレッスンから帰ってきた私のようにむしゃむしゃ食べる。学校にくわの葉が2〜3本あるのでかいこがたくさんいても大丈夫だと思っていた。だから、カイコ大好き人間のカイコの世話係が、
「くわの葉を持って来れる人は、カイコのためにできるだけ早く持ってきてください。」
と言ったときは、へ〜、学校のだけじゃ足りないんだと思った。カイコは食べる分だけふんを出す。一日たつとケースの中がふんだらけなのだ。いつ見ても、ほとんどのかいこが食べているかふんをしているかだ。お世話係が毎日、ものすごい量の小さなふんを捨てている。
 私だって、昆虫と同じように、小さい頃は、今と違うものを食べていた。そこで、母に私の小さい頃の話を聞いてみた。
「小さい頃からほとんど好き嫌いがなくて、何でも食べたわよ。苺のショートケーキが大好物だったわよ。」
と言われた。私は、私って小さいころからえらい子だったんだよ!と自画自賛のようなことを心の中でしていた。そして、1歳のお誕生日にバースデーケーキの苺をパクッと食べてる写真を見て笑った。
「もっと小さい時のことは?」
と言うと、母が、
「小さく産まれたから、おっぱいを飲むとつかれてすぐに寝ちゃったの。でもお医者さんが4時間たたないと泣いてもおっぱいをあげちゃだめと言ったのよ。母乳でどれだけ飲んでるか良く分からないから心配で心配で、赤ちゃんようの体重計をレンタルして、おっぱいを上げる前後に計って、何グラム飲んだか毎回計ってたの。」
母はそういいながら、私が産まれた時のノートを見せてくれた。毎日おっぱいを何時に何グラム飲んだか、ウンチを何時にしたかまで、書いてあってびっくりした。とっても大変だったと思うけれど、母は私が覚えてないたくさんのことを私のためにしていてくれて、それを少し知ることができてうれしかった。これからもよろしくと思った。
 昆虫だって人間だってどれも成長してその時の自分にあったものを食べて、その時の自分にあった体型をしていることが分かった。私は、この世にいるたくさんの生物それぞれが自分に適した形をしていることがすごいなあと思った。これからも私たちが少しずつ新化をし、自分にもっとあった形になっていくのを考えるととてもおもしろそうだ。
 
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   講評   hoemi

《構成》 長文の骨子をしっかりまとめることができていますね。
《題材》 学校で飼っているかいこのことについて書けたね。次から次へとくわの葉を平らげていくかいこの食べっぷりには感心するばかりだね。また、自分の小さい頃から今までを振り返って食べるものが成長と共に変化してきたことを書けたね。
《表現》 かいこの食欲旺盛なところをバレエから帰って来た時の自分の食べっぷりにたとえるとはおもしろいですね。とどまることを知らない食欲は体が本能的に欲しているのでしょうね。
《主題》 この世の生物は皆、自分の体の成長にあわせて姿形、そして食べるものを変えていくことで、自分たちが生き残っていくための術を心得ているよね。どんなに高度な科学文明をもってしても創り出すことのできない緻密なシステムを本能的に作り上げてきたことに驚きを隠せないクローバーちゃんの気持ちがよく伝わってきたよ。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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