国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   余白のとらえ方   まかじろう

「そこを何とか」という言い方はきわめてあいまいであり。これをそのまま外国語に翻訳したら,意訳のしようがない。強いて説明するなら,「その理由をもう一度考え直して,私の要求に応じてくださるまいか」とでも言うほかあるまい。さらに,日本の絵画の特質に「余白」という美があるが,それに対して,イスラムの芸術は,まったく逆で,空白への恐怖とも思えるほど,びっしりと空間をうめつくす。日本人の余白には,可能性を意味してあり,画家は,そこに何かを描こうと思えば,いくらでも描き足すことができるが,その余白は鑑賞者に預ける。つまり,「余白」は,画家と鑑賞者の共有の空間なのである。僕はこの長文を読んで,アラブ(イスラム)のぎっしりつまった絵を想像すると,家の中が湿っていたのかもしれないけれど,暑苦しくなってくるように思った。
 日本人は,あいまいだというが,実際にそうなのかもしれない。どうしてかというと,僕がよくあいまいな発言をするからだ。中学受験のセンター模擬試験のテストの点数が良いときは,自己採点結果を細かい点数まで言う。しかし悪いときは,結局は,悪い点数も言ってしまうのだが,「〜点ぐらい」とあいまいな言い方をする。点数によっては,お母さんの大雨と雷が落ちてしまうので,悪い点数を取れば,常にお母さんの大雨・雷注意報になっている。
「今日のテストどうだった?」
「国語が百五十点満点中百十三点,算数は百五十点満点中百二十六点,社会はまあまあで,理科が少し悪かったよ」
「社会と理科は具体的に何点だったの?」
「えーと,社会が百点満点中七十四点くらいで,理科は百点満点中六十四点だったよ。」
「しっかり復習しなさい!」
「はーい。」
これは七月十二日のテスト終了直後の会話だ。しっかり復習しないといけない部位が浮き彫りになったので,そこもやるが,それと並行して,あいまいな発言も七割しないようにする。
 ところで,長文の話題にもなった「余白」だが,それに関係することがあった。小学三年生以上から習う習字だ。字配り,字形も大事だが,それと同じくらい余白も関わっている。まるで,五年生の国語の学習で出てきた「サクラリウとトラマルハナバチ」の関係のように,習字と余白は,深い,いや,それ以上の関係にあるのだ。余白には,字形・字配り,文字の太さも関係する。習字は,この四つの要素から成り立っているのだ。
 僕は,「余白」というものが,日本と外国ではとらえ方が様々だということが分かった。僕の意見としては,涼しい方,すなわち余白のある方が好きだ。

   講評   arare



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