国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「食べられる」か(感)   まいう

□国語審議会の報告は、敬語、方言問題から情報化をめぐるさまざまな問題、国際社会への対応など多岐にわたっていおり、言葉遣いについて「ゆるやかな目安、よりどころ」を示すにとどまるべきだとしている。影響力自体も弱める方向にある。それは、逆にいえば、教育、マスコミその他それぞれの現場で、自分たちの言葉を考えていかなければならない、ということだ。私たちの言葉をどうしていくか、各自が考えていく必要がある。一番考えさせられ、感じたことは言葉は生きているということだ。
□第一の意見として、言葉は生きているのだから新しいものが出てくるのは当然だという考えである。「複数の意見一」人間生活は日々変化や進化を遂げている。それにともなって、表現のための道具である言葉も移り変わるというのは自然の流れと言えよう。例えば、三十年ぐらい前に「ナウイ」という言葉が流行ったが、今は死語となってしまっている。よっぽど時代遅れの人が使うか、冗談でわざと使う時ぐらいになっている。また、「マジ」という言葉も二十年ぐらい前に耳にするようになった。当時はどとらかと言えば若者言葉と言われ、言葉の乱れに眉を細め、非難する人もいた。それから二十年以上経った今も残っており、男女・年齢・職業を問わず使われすっかり定着した感がある。新語が登場するたびによく教育関係者と思しき人たちが言葉の乱れを指摘するのを耳にするが、むしろこれは偏った見方のような気がする。時代の流れや人の心を反映して、敏感に状況を察知した人たちにより表現の工夫がなされ、新語が生み出されると考えるのが自然に感じる。「体験実例」また、ここ2,3年前から聞かれるようになった「KY」については、そのまま日本語として定着するのか、何らかの変容を遂げるのか、世相の変化、振れ幅の大小に委ねられることだろう。
□第二の意見として、反対に長い年月にわたって、古く受け継がれている言葉も大切である。「複数の理由二」人間の文化や文明が現在のように発達して来れたのも、先人たちの知恵の集積があるからだと言える。だから古い物も、ただ古くさいと毛嫌いすることなく、時には古典と言われるものにも触れてみるのも古い物の中にいい物を見つけるきっかけになるだろう。カレーやシチューなどの料理はコトコトと時間をかけて煮込むほどにおいしい料理ができあが。同じように、コトバもコトバというだけにコトコトと長い年月使われ続けることにより、より味わいのあるコトバができあがる気がする。「ユーモア表現」
□確かに、新しいものを取り入れていくことも、古い良いものを大切にしていくこと、どちらも大切だ。しかしもっと大事なことは「できあがった規則をなんとか守ろうとすることよりも、実態に合わせて規則を変えていくことが、真に規則を生かす道である。」「名言の引用」という言葉があるように、言語を使う人間の意識の高さである。「総合化の主題」人間も先人の築き上げた文化があって、その上で日々進化・進歩を遂げている。だから、道具である言葉についても、先人たちの残した言葉のいいところを先人の知恵や文化として大切にするとともに、また一方では時代にあった新しい表現も育み、新旧入り混じって共存させていくことが実状に合っているように考えられる。 臨機応変な対応がより実態に沿っており望ましいと考えられる。

   講評   suman

 まいうさん、こんにちは。今回は前もって準備ができていたので、とても早く作文が提出できましたね。^_^
 要約は、「ら抜き言葉」が世間の関心を集めていること、「『ら抜き言葉』をめぐる落差と断絶」が議論の発端になっているので、「ら抜き言葉」のことも書いておきましょう。ないと、焦点が定まらないので、何が問題になっているのかがわかりにくくなります。
 意見の一、二、最後の総合化の主題とも、これまでに比べて知識/思考語彙の割合がぐんと増えました。「よい/よくない」で単純に終わらせず、意見が自分の言葉でしっかり書けています。今回、意見の述べ方のこつがつかめたのでしょうか。こんな感じで、これからも書いていって下さいね。
 体験実例も、二、三の流行語の例を挙げてわかりやすく述べることができました。ユーモア表現も、工夫の後が見えますね。
 いい感じで書けているので、これまでとどこが違ったのかな、と見直してみるのもいいと思います。
※表記注意
一文が100字を超えるものが二つあります。文の長さは100字以内にしましょう。
・「しかし、もっと大事なことは〜」
・「だから、道具である言葉についても〜」
脱字
「おいしい料理ができあが。」
ら抜き言葉
「発達して来れたのも」
              

 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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