低学年から学力の基礎を作る
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   障害者への姿勢   サニー

 「よろしければ、お手伝いしましょうか。」
僕の母は、車椅子で段差に困っている人に言った。しかし、
「結構です。」
と答えが返ってきた。その人は様子を見ると自身を鍛えているようだったそうだ。障害者は、障害者としてどのように扱ってほしいのか、どのように接して欲しいのか、どうなのだろうか。
 私たちは、障害と言うハンデを持つ人に対して手を差し伸べていくべきだという意見がある。僕の祖父母以前の時代は障害を持つ人に対して残酷な差別と偏見が続いた。今の時代でこそ社会的地位がある程度認められてきたが、未だ完全とは言えない。しかし、病気や事故などで、誰にでも身体に障害を持つことになってしまう可能性はあるのである。障害者への冷たい視線を廃絶し、万人が安心して生きられる社会づくりが必要だ。そのためには「障害者をほかの人には出来るある種のことが出来ない人間」であるという視線から、「障害を一つの属性を持つ人間としてまっすぐに見る」という視線への転換が必要だ。また、もし自分が障害を持っていたらどうだろうか。想像力をはたらかせて、自分のこととして置き換えて見ることは、障害者を理解することに欠かせない。僕は、今まで生きてきて、目の前に障害を持つ人がなにか困っているような場面に遭遇したことがないが、障害を持った方が実際に目の前にいたら、一度立ち止まってよく考えて、自分だったらどうしてもらいたいのか考えることが大切だと思う。
 確かに、障害を持つ人たちが、自分の力でやり遂げようとする意思を尊重することも大切だという意見もある。障害者の人たちは本当に他の人から助けを求めているのか、見極める必要がある。例えば僕だったら、まるで無力な赤ん坊のように扱われることを嫌がり、一人の一人前の人間としてできるだけのことをやりつくして生きたいと思うだろう。もし自分だけで少し無理をして、挑戦してそれがだめだったとしてもそれで良いような気がする。また、周りは、障害者に何かを「してあげる」という一方的な立場に立つのではなく、お互いに協力しあうという姿勢をもつことがことが大切だと思う。
 障害者に対して手を差し伸べるのも良い。障害者を一人の一人前の人間として認めて、自立を促すのも良い。しかし、一番大切な、障害者でも健常者でも同じような人としての熱い心を持ち、苦難に立ち向かう勇気というものがあることを忘れてはいけない。「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず。」という名言があるように、対等な立場で皆がそれぞれの人生を歩んでいくのだと言う意識が大切だと思う。

   講評   komiko

 サニーくん、こんにちは! 清書をしっかりと提出することができましたね。「書き出しの工夫」でのとてもお母さまらしさの伝わる「その人らしい会話」を付け加えることができて、よりサニーくんファミリーの様子が伝わってきます。頑張りましたね!

 
 意見文はなかなか難しいですが、サニーくんは自分の意見をしっかりと書ける力があるので安心して取り組んでください。段落ごとの展開にも慣れてきてくれて、本当によく頑張ってくれました! 八月もがんばって自分らしい「体験実例」を書いていきましょうね。

 次は、8/3(月)になります。課題は「食べられるか(感)」です。長文冒頭三百字の暗唱にチャレンジしてください。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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