創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自然からの作品   imano

 即ち、音は、間違いなく、生きものなのだ。イサム・ノグチは、『ある彫刻家の世界』と題された回想風の自伝の中で、自分が求めているのは、自然の眼を通して自然を視ること、そして特別な尊敬の対象としての人間を無視することだ、と述べている。自然から学ぶことは余りにも多い。自然の(この地球の)記憶の層の、深い、遥かな連なりを見出すのは、私のような者には、とても容易なことではないが、せめて季節毎の変化の相、その推移を感じとれる感受性を身につけたい。<要約>私は、自然から多くのことを学ぶことは良いと思う。
 その理由は第一に、人工的に作った者には自然の豊かな恵みはとうていおよばないものがあるからだ。例えば、クモの糸や、カの針などが今の、最先端医療に生かされている。人工的は、限界があるが昆虫や動物など自然に近いものから学ぶことはたくさんある。私もこのことを知ったとき、はるか昔からいた昆虫などが現代のそれも最先端医療に生かされていると知ってとてもおどろいた。考えてみると、ほかにも蚕の繭からとった絹(シルク)は、人工的に作ったものよりとてもきれいだ。まだまだ、自然から生かせる物はたくさんあると思う。
 第二の理由としては、音楽や絵などを表現するときに自然を生かしている、自然をモチーフにしたものがよくあるからだ。よくあるということは、人工的な堅いコンクリートよりも、自然のふわふわの土のほうを人は好むのと同じように、自然のものが心が安定するし、リラックスするからだ。自然をそのまま表現した音楽をきいていると、私は、まるで森の中にいるような感覚がする。音楽はヴィヴァルディの『四季』などが好きだ。絵で言うと、ゴッホの絵が良い。どちらも自然をそのまま表した、力強く美しい感じがある。
 確かに、人間が人工的に作り上げる物は、技術が向上して良い物ができるかもしれない。しかし、「カメラマンは、レンズのほこりを払うまえに目のほこりを払わねばならない」という名言があるように、人工的な物でさらに向上を目指していくのも良いかもしれないが、ふと自然に目を向けてみると、人工的な物ではとうてい及ばないすばらしい発見があると私は思う。だから私は、美術部で絵を描くとき、技術の向上だけを視るのではなく、自然を視てありのままを描いていきたいと思う。

   講評   komiko

 いまのちゃん、こんにちは! 中学生になると宿題もぐんと増えるのでしょうね、頑張ってください! これだけの時間でしっかりとした意見文を構成することができたのですね、よく頑張っていますね!

 「要約」も大事な文をよくまとめています。「是非の主題」にもすっかり慣れてきましたね。「理由一」では、「人工的に作った者には自然の豊かな恵みはとうていおよばないものがあるからだ。」と挙げてその後の「体験実例」では、「社会実例」として昆虫の体の構造が最先端医療に取り込まれていることを挙げられましたね。ここでの「人工的は、限界があるが昆虫や動物など自然に近いものから学ぶことはたくさんある。」の文頭は、「人工的な生産物には限界があるが、〜。」とできるともっとよくなりますよ。「理由二」では、「音楽や絵などを表現するときに自然を生かしている、自然をモチーフにしたものがよくあるからだ。」と挙げて「体験実例」として自分が好きな自然をモチーフした芸術作品を書いてくれました。「私は、まるで森の中にいるような感覚がする。」と「たとえ」も成こうですね! 第四段落「反対意見への理解」「名言の引用」といい展開ができています。「是非の主題」がぬけていたので「これからの結び」の前に加えるようにして「これから私は美術部で絵を描くとき、技術の向上だけを視るのではなく、自然を視てありのままを描いていきたいと思う。 」とまとめるといいですよ。

 次の8月13(木)は、「休み宿題」になります。次にお電話するのは8月20日(木)になります。八月三週の長文を読んでの意見文です。冒頭三百字の暗しょうにもチャレンジしてください。暑い日が続きますが、体調に気をつけて下さいね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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