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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自然の素晴らしさ   しんご

 作曲に集中しているとき、不意に、音楽というものが、自分の知力や感覚では、捉えようもないものに思われることがある。そして、音楽という有機的な流れの中では、ひとつの和音の響きは千変万化するもので、その表情の豊かさは、まるで、生きたもののようである。彫刻家の言葉に、自分が求めているのは、自然の眼を通して自然を視ること、そして特別な尊敬の対象としての人間を無視することだ、とある。作曲は音と人間とのコラボレーションだと思うから、作曲家は音に傲慢であってはならないだろう。私たちは自然から多くを学ぶべきだ。
 理由は、自然のもののよさがたくさんあるからだ。例えば、涼しくするためだけならクーラーは便利だが。自然の風にはクーラーの涼しさにはない趣がある。キャンプなどで山奥に行くと、思わず手を広げたくなるような涼しい風に遭遇することがある。一番クーラーと自然の風で違うのは、匂いではないか。クーラーの風は、少しホコリ臭くてあまりいい匂いとは言えない。しかし、自然の風は酸素がたくさんでいい匂いに感じる。
 二つ目の理由は、自分自身を謙虚に見つめなおせるからだ。人為的なものが発達して何でも便利に手軽にできるようになると、ついつい人間は万能だといった傲慢な気持ちになる。キャンプなどに行って、自然任せの生活をすると、すがすがしい気分になれるのは、自然のやり方に従っている安心感なのかもしれない。
 確かに、自分自身の技術を向上させる努力も必要だ。しかし、「カメラマンはレンズのほこりを払う前に、目のほこりを払わねばならない」という名言があるように、私たちは何かをつくろうとする時に、謙虚さを持ち、まず自然の中から学べることに耳を傾けるべきである。

   講評   suzuyo

第1段落
 抜書きだけではなく、自分の言葉も使って要約することができました。是非の主題設定もバッチリです。
第2・3段落
 理由を挙げ、具体例を挙げて説明することができました。しかし、一般論では表面をなぞっているだけで、あまり説得力が出ません。具体例につながる「自分の体験」をなんとか見つけて書いてみてください。また、「自分の体験」だけでなく社会問題、社会実例に結び付けて書いていくともっと内容の濃い作文になっていきますよ。
第4段落
 反対意見への理解→名言の引用→是非の主題の流れはもう完璧ですね。次から、これからの主題に挑戦してみましょう!


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