国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   子供のころに道に(感)   まいう

□外から入ってくる情報は、どんなものでも言えることだと思いますが、正しく使いこなしてこそ、その真価を発揮します。逆に、自らの経験によって手に入れた情報は、文字通り身についたもので、無意識のうちにも行動につながっていくものです。地図などの人間の作り出した情報は、行動の助けになるものであると同時に、反面、使い方がきちんと身についていない限り、逆の結果につながる危険すらあるのです。私が一番考えさせられたのは、外からの情報を意識して取捨選択しないと、利用するどころか振り回され意に反した結果を招く危険があるということだ。
□第一の意見として、他人の情報を利用することは大切だ。「複数の意見一」人間にとって時間は有限である。自分の知識や経験にこだわるあまり、便利な道具を使わないことは、時間を浪費してしまう可能性が高い。例えば、本を読んでいてわからない言葉が出て来た時、辞書も引かず人にも聞かず、文脈などから類推しようとする。簡単な言葉であれば類推し、それが合っていることもあろうが、間違えることもあるだろう。難しい言葉になれば自力で正しい意味まで到達することは困難な度合が高くなるであろう。またもう一つ例を挙げるなら、旅行に限らず慣れない場所に行き、時間どおりに目的地までたどり着く必要がある場合に、地図や他人の情報に頼らないと余程動物的勘を持った人でない限りかなり困難だろう。どちらの例も辞書や地図、あるいは他人からの情報など、使えるものは使ったほうが、速く正確に目的まで辿りつけると言える。「体験実例」
□第二の意見として、自分の経験から得た知恵を生かすことも大切だ。「複数の理由二」辞書や地図、あるいは他人の情報など必ずしも正しいとは限らないし、すべての情報を完全に提供してくれるとは限らない。自分の足を使って得た知識・経験のほうが、状況をより肌で感じ取ることができ、辞書や地図にない価値ある情報も得られるだろうし、記憶にも残り易い。また試行錯誤して結果を出すと、達成感も味わえる。私の小学校の時の通学は、町内で集団登校していた。小学校に入りたての時、学校が終わってからのことまで頭が回らず集団に頼りきっていた。いざ学校が終わって一人で帰らねばならなくなった時、帰り道がわからず同じところをうろうろとどっちから朝来たのだろうと道をさがした。たまたま道沿いに住んでいたおばさんが、同じところをあっちにいったりこっちにいったりしている私を見て、迷子になっているのを察して声をかけてくれた。名札に書いてある自宅の電話番号に電話してもらい、迎えにきてもらった。集団登校時、道を覚えようとせず、人に頼り過ぎてしまったせいであった。「ユーモア表現」
□確かに、他人の情報を活用していくことも、自分の体験で方法を見出すことも、どちらも大切だ。しかしもっと大事なことは「理想に到達するための手段はまた、理想への到達を阻む障害でもある。」「名言の引用」という言葉があるように、手段の範囲内でしか考えられなかったり、手段を使いこなすことが目的となってしまわないように、必要に応じてその方法をうまく利用していくことである。「総合化の主題」

   講評   suman

 まいうさん、こんにちは。電話指導の翌日の作文提出、なかなかいいペースですね。まいうさんの作文に掛ける意気込みが感じられますよ。
 体験実例は、なかなか良い例を挙げてしっかりと書けました。人間は、他人の情報を利用し、他人の作り上げたものを土台としてその上に新しいものを付け加える、応用を試みるなどの形で、文化を継承し発展させてきました。いつもいつも一から始めるのでは、現在のような高度に文明の発達した社会は、ありえなかったでしょう。言葉を持ちそれを文字という形で記録することができる人間の強みですね。とはいえ、生きるためには、まいうさんが迷子の実例で書いたように(逆の例ですが)、動物的な勘を研ぎ澄ませている必要もあります。そうでなければ、人間は次第に頭でっかちのひ弱な生き物になってしまうでしょう。
 ユーモア表現は、ちょっとわかりにくいですね。迷子の話を書いたので、子どもの頃のまいうさんを「子猫ちゃん」に、「おばさん」を「犬のおまわりさん」に喩えてみるという手もありますね。おばさんは犬ではなかったし、まいうさんは泣いてばかりいなかったので、首尾よく家に帰る道を見つけることができたのですね。
 「総合化の主題」は「手段を使いこなすことが目的となってしまわないように、必要に応じてその方法をうまく利用していく」ー必要に応じて、というのがどんな場合なのかをもう少し考えて、できたら明確に書いてみて下さい。
※表現上の注意点
・「要約」は、元の文章が敬体で書かれていても、常体でまとめましょう。→「まとめ」なので、簡潔な表現の方がいいのです。
・「名言の引用」をした文が、とても長くなってしまいました。こういう場合は「『〜』という名言がある。ここで言われているように〜」のようにして、文を二つに分けましょう。一文の長さが百字を超えないようにして下さい。
 今週末は休み宿題なので、次回のお電話は8/22です。いいお盆休みをお過ごし下さいね。
          
 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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