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　　　文武両道の大切さ　　　たけたけ

　吉川と宗介が所属している中学校では、去年の秋の都大会の決勝で惜しくも優勝を逃し、今年こそは優勝を、と団結を強めていた。しかしそのような気持ちが表れている夏休みの練習計画を見て、宗介はコーチの浅野に受験勉強を理由に退部を申し出た。自分が抜けてもチーム全体の力は落ちない、と踏んだ宗介が個人で決めた問題だったのだが、それから次々と三年のレギュラーが受験勉強を理由に退部してしまう。ある日、吉川は宗介を呼び止めて、自分の夢を語りながら泣いていた。「悪いな」宗介はそれ以上何も言えなかった。僕は、部活と勉強は、両立させる事が良いと思う。
　その理由として第一に、両立させることによって、時間を有効に使う事が出来るからだ。部活で疲れた時、帰ってきてから教科書をざっと見直すだけで終わってしまうだけの日もある。だが、部活は部活、勉強は勉強、と頭のスイッチを切り替えててきぱきと生活する事が大切だ。そうしていると、時間を有効に使う事が出来るようになってくる。部活と勉強だけではなくて、もっと他の生活にかかわる事、例えば遊び、旅行でもこの時間の有効が必要だ。計画無しに物事を進めていたら、結局半分ぐらいしか出来なくて、不満足のまま終わってしまう。まあ僕も計画が立てられなくてだらだらしている日もよくあるのだが（笑）。
　第二の理由としては、部活と勉強を両立さると、どちらも出来るようになるからだ。部活か勉強どちらかだけ頑張っていても、いまひとつしゃきっとしない。勉強ばかりやっている時は、太陽の下でスポーツをしてリフレッシュする事も体に大切だし、スポーツばかりやっている時は、勉強して、気を引き締める事も大切なのである。つまり部活と勉強、それぞれをバランスよくやる事で、どちらも良い結果を出す事が出来るのである。かといって、部活も勉強も手を抜いて、両方いまいちになることはいけないのだが（笑）。両方とも全力でやる事が大切なのである。
　確かに、部活か勉強かのどちらかだけに専念し、それだけに集中する事も大切だ。しかし「始めることも大切だが、やり遂げる事の方が、もっと大切である。」ということわざがあるように、両方ともやり遂げる、「文武両道」の人になって、諦めない強い精神を育てていきたいと思う。心も体も元気一杯にこれからも生きていきたい。

　　　講評　　　kira

　たけたけくん、こんにちは。「文武両道」これは、中学や高校の校訓でよく目にします。勉強に邁進するのはもちろんのこと、若い力を好きなスポーツに打ち込んで自分の心身を鍛えて行くこともすばらしいことです。ぜひ両方を極めたいですね。
　たけたけくんは、宗介に諦めないでほしいと思ったのですね。

　文武両道で身につくものとして、まず時間を有効につかえることを考えました。限られた時間を自分の目標のために最も有効につかうことが、生きていく上のほかの側面でも発揮できますね。仕事もばりばりこなせる大人になるでしょう。

　二つ目は、勉強と運動の相乗効果が得られることでしょうか。両方ができることが、足し算ではなく掛け算の効果になるのですね。

　たしかに一つを極めることも大事です。二兎を追うもの一兎をも得ずという言葉のようになっては困りますね。しかし、これから伸びゆく今こそ、ぜひ文武両道にこだわりたいものです。ネバーギブアップですね！