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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自己確認   PINK

 バルカンで流血が繰り返されるのは、クロアチオ人とセルビア人が本質的に違っているからではない。バルカン地域の問題は、過去が現在を決定するというよりは現在が過去を操っていることにあると言えよう。二つの差が小さいほど想像の中で増幅されることを『微差のナルシシズム』という。この二つの人種間はほとんど見分けがつかず、同じような村落生活を営んできた。民主共生の平和はなぜ崩れたのか、いまだに分かっていない。我々は、他社との比較によって自己確認すべきではない。
 そのための方法として第一に、自分自身の内面を充実させることだ。そうすることによって、自分に自身が持て、自分を確認できるのだ。見た目が充実しているように見えても、内面が充実していなければ意味がない。相手が自分より劣っている点を見つける以外で自信が持てれば良いのだ。なんでもそこそこに出来るのではなく、何か一つでも自分にプライドを持てるものを見つけると、相手との比較で自己確認せずにすむ。
 第二の方法として、まず国を内側からも外側からも安定させることだ。内側に問題を抱え、危険が積み重なると情報を閉ざしてしまいがちになる。太平洋戦争の日本はまさにその典型的な例であろう。本当の情報は国民に伝えず、メディアは国の支配下に置かれ規制され、負けているにもかかわらず勝ったと嘘の情報を流しつつけていた。敵がいるから、というおかしな方向の団結の仕方をしてしまうのだ。何かを打倒していくのではなく、中の問題の解決を図るほうが大切なのだ。
 確かに、他人、他者との違いで自らを見つめるほうが分かりやすいし、自分を見つけやすいかもしれない。しかし、人間は中身が無いほど誰かとの比較でしか自分を確かめられなくなる。自己確認とは、他者と比べて見えるものではなく、自分の中で自分を見つめなおすことで始めてみえてくるものである。(自作名言)人間の弱さを克服し、平和な社会を築くためにも、他人との比較で自己確認はするべきではないのだ。

   講評   kira

 PINKさん、こんにちは。今回は自分自身の確認の仕方がテーマでした。個人のレベルでも、国のレベルにおいても、他と比較して優越感を持とうとするのは、結局弱さを表すもののようですね。
★要約中、入力による同音意義のミスがあったようです。
 他社→他者
 自分に何らか誇れるものを持っている人は、他人を攻撃したりしませんね。たとえば優れたスポーツ選手、五輪の代表選手たちは、決して自分の成績を人のせいにしたりはしません。このように、人と比べる視点を捨てられれば、いじめなどの問題もなくなりそうですね。
 また、国のレベルでいくと「集団で一つのものを攻撃する」ことは慎みたいものです。国の内外を問わず仮想の敵をつくりあげて、それにむかって一致団結するのは弱い証拠といえるでしょう。
 「自分の中で自分を見つめなおすこと」が大切ですね。つまり科学的な白黒の付け方のような見方はよくないといえそうです。なんでも合理的に考えるのも、危険なようですね。


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