国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   数年前、私は西アフリカの(感)   まいう

□神話や昔話の言葉は、一見非常に不正確な形で使われる。筋も一貫していない。それは、神話や昔話が、人間を周りの生態系との調和、更にその背後に見えかくれする大宇宙との対話を助けるために人間に備わっている心の眼のようなものであるからである。生態系には、一見無秩序な関係の中には、調和して生きるための生物の叡知が働いている。私が一番感じたのは、世の中には損得や利害のように白か黒かがはっきりわかるものもあれば、どちらとも言い切れないものもある。どちらも大切なものであるということだ。
□第一の意見として、物事の白黒、正否、善悪がはっきりしていることは大事である。「複数の意見一」これらは答えがはっきりしているものと言い換えてもいいだろう。私は子供の頃、学校で習う教科どれもよくわかっておらず、「どの教科も難しいなあ、楽しくないなあ」という感覚でいた。ところが、小学4年と中学で方程式に出会ったことにより、私の中で変化が起きた。方程式を使って手順を踏んでいけば、いとも簡単に答えが出せるということだ。これをきっかけに白黒はっきり答えがあるものが好きになった。それに対して、国語のように人によって答えが様々であり、答えがないように思えるものは、わかりづらいから嫌い、苦手なものという認識になっていった。いつのまにか私の中の論理では答えが不明瞭なものは優柔不断、はっきりしないものと結びつき、良くないものと考えられるようになっていった。「体験実例」
□第二の意見として、答えや目的が不明瞭で、はっきり言い切れないものの中に、実は重要な面が隠されているということもある。「複数の理由二」勉強と遊びについて考えた場合、勉強は試験や仕事に役立つもので、それに対して、遊びは役立たないもの、勉強からの逃避と決め付けられることが多い。しかし実際には、遊びをする中にも勉強や仕事、その他日常生活、人間関係に役立つ要素が意外と含まれているものである。「白、黒、抹茶、あずき、コーヒー、ゆず、さくら」というういろうのCMが昔あったが、世の中には白と黒で片付けられないものもあってもいいのではなかろうか。むしろ、ういろうのようにいろいろバラエティに富んでいた方が広がりがあって楽しい。「ユーモア表現」
□確かに、物事の白黒はっきりしていることも、答えの不明瞭なはっきり言い切れないものも、どちらも大切だ。しかしもっと大事なことは「存在するものには、よいとか悪いとか言う前にすべてそれなりの理由がある。」という「名言の引用」言葉があるように、自己と相容れないものへの理解を深め、大きく調和して生きることである。そして、その二つの世界を適宜使い分けていけばいいのではないだろうか。「総合化の主題」

   講評   suman

 まいうさん、こんにちは。お盆休みは、いかがお過ごしでしたか。今回は休み宿題でしたが、感想文がしっかり書けましたね。
 第一の意見で取り上げた体験実例、小学校の算数は鶴亀算を初めとして○○算××算というのがいくつもあり、ややこしさに泣かされたのを思い出しました。私の頃は、中学になって初めて方程式を習い、これまで苦労していたのが嘘のように、楽々と問題が解けるので、だまされたような気さえしたのを覚えています。まいうさんの言う「白黒はっきり答えがあるものが好き」というのは、論理で割り切れることの心地よさでしょうね。一方、「国語のように人によって答えが様々であり、答えがないように思える」というのは、一般的な誤解です。国語にも(文学的な文章の場合でも)論理はあり、かなりの程度論理を駆使して読み取っていくことができます。言葉を超越した状態を言葉で表現している詩や韻文(俳句や短歌)となると、余情を感じ取り味わうことが大切になるので、すべてが論理で割り切れるわけではありませんが。
 第二の意見としては、「答えや目的が不明瞭で、はっきり言い切れないものの中に、実は重要な面が隠されている」と述べました。人生において大切なものは、結構こういうものが多いと思います。遊びを例として挙げたのは、とてもいいですね。遊びの中からこそ、創造性が生まれるということもあります。「ういろう」を使って、ユーモア表現もうまく工夫できています。ちょうど先日、友達からお土産においしいういろうをもらって食べたところでした。^_^
 総合化の主題は、二つの世界をバランスよく生きるというような形でまとめていますが、「常識」から少し外れた方にウェイトを置いた見方をする(たとえば、盲目の人の世界や神話の世界観を描いた今回の長文のように) のも、おもしろいと思います。
 8.4週は清書です。どれにするか、考えておいて下さいね。
            

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