国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   表現することは苦手な日本人   かふた

国際人とは一体どんな人間のことなのか、わかっているようでわかりにくい。外国へ行ったことがあるとか、西洋のマナーを身につけているとか、外国で知名度が高いことではないような気がする。私なりの考えでは、「外国人を相手に自分の考えを伝えたり心を通わせることができる人」ではないかと思っている。こう考えるとき、最も大切な条件とは何だろうか。それは、多分「論理的に思考し、それを論理的に表現する能力を持つこと」ではないか。アメリカの大学初年生を日本の学生と比べてみると、アメリカ学生のほうが
知識量でははるかに劣っている。アメリカと、日本の学習の仕方は、違っていて、アメリカでは、調べ学習で自分に合った方法を使って調べるのだ。
 私にも似た話があった。家庭科で調理学習をする前
にどんなふうにやるかの説明があった。まるで、お説教でも聞いてるようで、長ーくあった。教科書や参考資料などを使って、いろんな事を覚えたけれど、すぐわすれてしまった。ちょうど、友達が全部覚えていたので、そのとおりにやった。家に帰ってそのとおりにやってみたら、できた。やる前の長ーい説明は、私にとっては、意味なかったかもしれない。
 もう1つ似た話がある。それは、水泳のことで、わたしは、その時まだ泳げなくて、水泳の事について、のっている本を何度も読んで、
「よーし!これで泳げるぞぉー!」
ともう泳げる気になっていた。しかし、実際は、本で得た知識は役に立たず、泳げなかった。本で読んだだけでは、むずかしい。だから、プールに何回も通って、泳げるようになった。
 私は、この文章を読んで、日本人は、知識は多いが、
自分の考えを表現することは苦手だということが分かった。

   講評   taimu

 こんにちは(^^)。今回もパソコンから送ってくれたのね。シールの代わりに<要約><体験実例>など項目を入力しておけば、送信したあと、自動的に◎がつきますから、次回やってみてね!

<構成>国際人とはどのような人間だと筆者はいっているのか、そのためにはどのような能力が備わっていないといけないのかをしっかりおさえた要約になりましたね。書き出しは1マスあけておこう。

<題材>つめこんだ知識は役にたたなかったという調理実習や水泳のエピソードをとりあげることができました。どんなに教科書とにらめっこして要領をおさえたとしても、うまくはいかないよね。まさに「習うより慣れよ」です。

●聞いてる→聞いている
●意味なかった→意味がなかった

<表現>調理実習前の長い説明が「まるでお説教でも聞いているよう」だったのですね。面白みがなく退屈していたさくらんぼちゃんの気持ちがよみとれるいいたとえだね。早く調理にとりかかりたいという気持ちで余計に長くかんじたのかもしれませんね。

<主題>長文の感想を「わかった」というキーワードでしめくくることができました。「自分の考えを表現することは苦手」だといえる体験実例をひとつ考えてみると、この文に説得力がでてくるよ。例えば、「成績は良いが、学級会で自分の意見をうまくいえなかったお友だちがいる」というような話。その反対で、知識は乏しいけれど論理的思考力がある、という例として「テストではほとんど点数がとれないが、4月の自己紹介でいきいきと自分をアピールしていた友だちがいる」というような話がつかえそうだ。


         

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