創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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より良い人間関係とは イチロー
いったい臆病とはどういうことだろうか。われわれは、なにかを演奏する前には、攻撃の前の兵士、刑の執行を受ける罪人とほとんど同じような恐怖を抱く。自分の美貌を鼻にかけた美人というものは、いかに美人であっても、他人に快感を与えないものだが、自分の美しくないことに絶えず劣等感を抱いて卑下している人は、それに劣らず他人を不快にする。私が何かを与えるというのは、もちろん物質的なものばかりを意味するのではない。問題は与えるものの乏しい人にある。自分は何を無償で人に与えることができるかを考えるとき、よき友達はおのずから作られるにちがいない。「自分に自信を持つことは大切だ。」
第一の理由は、「劣等感を持っていると他人を不快にするからだ。」僕の友達は相手が冗談を言ったり、キャッチボールやノックなどをしていて、失敗するとすぐに「どうせ僕なんか」と暗い気持ちになってしまう。周りにいる人も最初は「そんなことないよ」と励ましてくれるが、だんだん「またこれかー」とあきれてくる。こういうマイナス思考だと楽しくないからみんなが寄ってこなくなる。僕は、マイナス思考になると、いやなことがおきるからマイナス思考にはなりたくない。僕は、いつもプラス思考でいきたい。と思う。
第二の理由は、「自身の中から、他人にあたえることのできるあたたかさが生まれるからだ。」僕は、小学生のころ習字セットを忘れたことがあった。そのとき、ほかのクラスの友達が急に貸してと言ったのに快く、「いいよ」と貸してくれた。忘れたと気づいた時は
しまったと思ったけど友達に貸してもらったとき、とてもほっとしたのを覚えている。そのあと、一週間後にほかのクラスの別の友達が習字セットを貸してと僕のクラスにやってきた。僕は快く貸してあげた。しかし、セットがなかなかと返ってこないから、「習字セット返して」というと「ごめん、どっかにいっちゃった。」と言われた。僕は、信じられなかった。貸してあげたものをなくされたのは、生まれて初めてだった。それから、2,3週間返ってこなかった。さすがに困ってお母さんが担任の先生に電話をした。そして先生から伝えてもらって、やっと返ってきた。
ホッと胸をなでおろした。こういうことは、二度としないでほしい。
「確かに、自分の力を過信して尊大な態度になるのはよくない。しかし、他人から尊重されるためには、まず自分で自分を尊重できなければならない。という名言もあるように、私たちは、自分に自信を持ち信念をもった生き方をすることで、よい人間関係を築いていけるはずだ。」自分を大事にしながら相手も大事にできるバランスが大切だと思った。
講評 sarada
いつも劣等感を持っている人は、思っている以上に周りを不快にするんだよね。友だちの例をあげて、説明しました。 「自信の中から、他人にあたえることのできるあたたかさが生まれる」 という【体験実例】を自分の経験からさがしました。自分の受けたあたたかさを、またちがう人に同じように返そうとしたんだね。それがとんだ結末になってしまって、さんざんだったね。そこまで書いてしまうと、「思いやり」 から遠くなってしまうので、イチロー君がにこやかに友だちに貸したところまでで良いかも。(笑) 名言を使って「私たちは、自分に自信を持ち信念をもった生き方をすることで、よい人間関係を築いていけるはずだ。」 としっかりとまとめました。自分も相手もだいじにできるバランスは、やっぱり自分の自信につながってくるね。
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