低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
貧困の層の ムーン
貧困な層の定義として世界銀行等でふつうに使われるのは、1日あたりの生活費が1ドルという水準である。貨幣を媒介としてしか豊かさを手に入れることのできない生活の形式の中に人びとが投げ込まれるとき、つまり人びとの生がその中に根を下ろしてきた自然を解体し、共同体を解体し、あるいは自然から引き離され、共同体から引き離される時、貨幣が人びとと自然の果実や他者の仕事の成果とする唯一の方法となり、「所得」が人びとの豊かさと貧困、幸福と不幸の尺度として立ち現れる。だから私たちは豊かさの意味を考え直すべきだ。そのために考えられる方法は二つある。
第一の方法としては、個人の価値観に違いがあることを認めることだ。私は自分の机の周りが散らかっていると落ち着くと言っているのに、親に、「それはおかしいと思うよ」と言われたことがある。
第二の方法としては、大量消費を推し進める先進国の方法を押し付けず、多様な開発援助をしていくことだ。現代の日本社会の急激な経済発展の裏側には、核家族化の問題や独居老人の問題(例えば孤独死など)、ストレスが引き起こすさまざまな疾病や事件の問題が残っている。
確かに、生活の向上を願うことは大切である。しかし、貨幣に置き換えることの出来ない自分にとっての本当の豊かさを常に思い直していくべきである。
講評 yuta
◆【要約】【当為の主題】:要約は、ほどよい長さでまとめられています。一文が長いために要約しにくい長文ですね。 【当為の主題】は、『私たちは豊かさの意味を考え直すべきだ』。
◆【方法1】:『個人の価値観に違いがあることを認めることだ』。“散らかっている方が落ち着く”という感じ、わかります(^m^)。でも、人によってその心地よさが違うので、自分の散らかし度は理解してもらえないんですよね。モデルルームのような部屋だったら、誰にでも納得してもらえるのでしょうが、実際は窮屈ですよね。
◆【方法2】:『大量消費を推し進める先進国の方法を押し付けず、多様な開発援助をしていくことだ』。日本も高度経済成長により、みな収入は高くなったけれど、新しく多様な不幸に苦しめられるようにもなりました。
◆【反対意見への理解】【自作名言】【当為の主題】:『確かに、生活の向上を願うことは大切である。しかし』続けて「自作名言」。「AはBではなくCである」という形で考えてみましょう。最後は書き出しの意見でしめくくれましたね。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |