国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自分に自信   本因坊

 「先生、退部します。お世話になりました。」宗介はそう言ってサッカー部を辞めた。目標の都立高校に受験するためだ。そして次々に部員が退部していく。宗介の予想では、二年生の補欠を補充すれば、チームの力は変わらないと思っていたが、そうなってしまった。そして、吉川のサッカーで優勝し、私立高校に推薦入学したかった、という夢を聞き、吉川に悪いことをした、という気分になった。(構成図)
 しかし、宗介は、自分の意思である受験勉強のために部活を辞めるということを、周りの人々の反対も聞かず、実行した。これは、宗介が自分の意思を貫いたことになる。日本人は、宗介のような行動をあまり取らない。いくら自分の夢があったとしても、それを断念し、他人のために尽くす。日本人は、自分の意志を貫かず、他人のために、自分を犠牲にすることもあるのだ。これは本当に良いのだろうか。宗介と日本人一般、どちらが良いのだろうか。私は、宗介の方が良いと思う。(大切)
 理由の一つ目としては、自分らしさがなくなってしまうからだ。自分らしさというものを意識して持っている日本人は、1億2800万人の中の、一体何人だろうか。ほんの一握りしかいないのではないだろうか。自分らしさというものを持てれば、その分自分に対して責任感も生まれる。あまり今の日本人はそこまで自己主張をしない。それは、自分に自信がないことの表れではないのか。外国人は自己主張が強い人が多い。それは、自分に自信があるからなのではないだろうか。(理由私)
 理由の二つ目としては、自分が何かをしたいと思ったときに、本当にそれを実現できるのは自分自身だけだからだ。同じ人生を歩んだ人間はいない。必ずどこか違うところがある。そして、その人生の充実感の、自分のやりたいことをやる、このことを貫き通せた人とそうでない人との差は、とても大きなものだろうと思う。自分のかなえたい夢は、自分でしかかなえられない。もしも何かを人に頼むとする。絶対に信用することが出来るだろうか。私は出来ない。他人をある程度までは信用できるが、重要なことであればあるほど自分でやった方が安心と思える。自分の夢をかなえるために人生がある、これは少し言いすぎであろうか。自分がやりたいことがあるのにそれを我慢する、これではもったいない。もっと人生を楽しく大切に生きなくてはならない。
 確かに誰かのために尽くすことも大切だ。よくドキュメントでも、他人のために尽くしたという話が取り上げられる。それも悪いことではない。しかし、自分の人生は、他人のためでなく、自分のためにある。自信を私も持ちたい。何よりも大事なのは自分だ。自分に自信を持って、他人に尽くしたとしても、そればかりに行過ぎない。それが大切だと思う。そして、それを私も改めて感じさせられた。自分に自信を持とうとする。それを実践したい。(確かに 言葉 )

   講評   nane

 あらすじを短くまとめるのは難しいけど、わかりやすく書けたね。
 宗介と吉川のような話は、人生にはよくある。自分の信念を貫こうとすると、日本の社会では摩擦を引き起こすことが多い。その点で、この長文は、自分の人生のシミュレーションとして考えることもできるかもしれない。
 自分らしさがなくなるというところで、自分の体験実例を考えてみよう。ありそうでしょう。いたずらなどで(笑)。
 重要なことであるほど自分でやる、という話も、実例を入れてみよう。大事な決断は、自分の責任でやらないとあとで後悔する。自分で決めたことなら、それが失敗でも必ず得るものはあるからね。
 名言の引用は、「人生は、他人のためでなく、自分のため」というところで入れたんだね。実は、これをちょっと逆にして、もう一度考えてみよう。「人生は、単に自分のためでなく……である」。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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