創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   視覚系は(感)   まいう

□視覚系は、光を介して物の形を認知する。形の認識は視覚以外の触覚や聴覚でもできる。視覚器官である目は大変有効な感覚器だが、物の大きさの絶対値はわからない。われわれが「比例」とか「相似」を考えることができるのは、視覚系にそういう性質が存在するからであろう。目の網膜は、発生的、構造的には、じつは脳の延長であり、相似とは、脳の一部がやっていることを、脳のどこかの部分がよく知っている、ということかもしれない。相似に関連して、物事には相対的な事柄と絶対的な事柄が存在する。どちらが大切なのか自分なりの意見を持っておくことは大切だ。
□第一の意見として、確かに相対的ということは、私たちにとって便利だ。「複数の意見一」例えば、試験における偏差値などがそのいい例だ。試験の点数が80点と8割正解であった時に、8割取れているからいい成績だったとは必ずしも言えない。他の受験者に80点を超える高得点者が多ければ喜べず、その人数次第では成績としては良くなかったということもありうる。反対に試験の点数が30点といい成績でないように見えても、難問ぞろいの試験で受験者の得点が全体的に低ければ、無駄に落ち込む必要もない。ここに偏差値があれば、全体の中での自分の相対的な位置を客観的に知ることができる。「体験実例」
□しかし第二の意見として、人生には絶対的なものが必要なときもある。「複数の理由二」例えば、長さや大きさ、明るさなどを計測する単位である。長さや大きさは観察者と物の距離によって同じものを見ている時でも見え方が長短、大小変化してみえる。また明るさについても周囲の明るさの度合いによって同じものが明るくも暗くも見える。中学総体、高校総体と、中学生や高校生を対象に毎年スポーツの大会が種目別に開催されている。この大会の名称の由来は、競技ごとに相対的順位を決めるところから当初「中学相対、高校相対」と呼ばれていたが、歴史を経て今のように同じ読み方の「中学総体、高校総体」と変更されたそうだ。そんなことはない。「ユーモア表現」
□確かに、相対的なものも、絶対的なものも、どちらも大切だ。しかしもっと大切なことは「できあがった規則をなんとか守ろうとすることよりも、実態に合わせて規則を変えていくことが、真に規則を生かす道である。」という言葉「名言の引用」があるように、絶対的なものをひとりで決めていくよりも、生きていく中で他人と協調しつつ判断していくことである。 「総合化の主題」法律がそうだ。子供の頃、法律は絶対的で揺るぎないものと信じていた。しかし実際には、社会環境の変化などにより、改正されたり、新しく制定されたり、廃止になったりしている。

   講評   suman

 まいうさん、こんにちは。準備万端、早速の作文提出、すばらしいです! 進級試験合格です。おめでとうございます!!!
               

 項目をしっかり押さえて、課題文の感想が書けましたね。「複数の意見一」の体験実例は、おそらく多くの人が体験しているわかりやすい例ですね。「第二の意見」は、長さや大きさ、明るさを例に挙げて「人生には絶対的なものが必要なときもある」ことを書こうとしました。では、長さや大きさ、明るさは、なぜ絶対でないと困るのか。理由を説明するのは難しくないと思うので、そこまできちんと書いて下さいね。ユーモア表現は、なかなかうまくできました。つい、「え、ほんと?」とだまされそうになるほどでした。まあ、「中学相対、高校相対」なんてあるはずもないのですが。^_^;
 最後は、総合化の主題で「できあがった規則をなんとか守ろうとすることよりも、実態に合わせて規則を変えていくことが、真に規則を生かす道である。」という名言を引用しました。そして、法律の例を挙げたので、「社会環境の変化などにより、改正されたり、新しく制定されたり、廃止になったりしている」で終わるのではなく、変わることによって、法律は実態に合った生きたものになる、ということまで書いた方が〆が決まった文章になりますよ。
              
※2週続けてご質問がありましたので、8.2週の作文について。
 気になっていたのは、名言を引用しているけれども、それが十分理解できているかどうか、という点です。私は「理想」とそれに到達する手段として、理想ー「心身の健康」、手段ー各種の健康法やサプリメント、と考えてみました。心身の健康を得るために、自分に合った健康法やサプリメントは、役に立ってくれたり、助けになったりするものでしょう。でも、それが自己目的化してしまうと、本来自分が求めていたものを見失ってしまうことにもなりかねませんね。ほんとうに大切なものは何かを、常に見据えている必要があるのだと思います。
 私はこのように考えてみましたが、まいうさんの意見もまた聞かせて下さいね。

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