創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   わたしたちの生活   MAXやまびこ

私は、二十年ほど前から、人間は自らを飼育し、家畜化—自己家畜化していると述べ続けている。まず人間は、人間自身を飼育しているのではないか。女房に亭主が飼育されているなどの、たとえに使われているかもしれないが全く違う。ヒトは生物の一種とみなした場合、個人レベルではなく、人間自身が作った社会システムに依存して暮らしている点からである。飼育動物を例にして考えてみると、比較生態学的には否定する論拠はない飼育動物はそれなりにフリーに動いてはいるものの、少し大きな目で見ると、人工的に作った場の中で、フリーにすぎない。違いは、社会的文化的な面があるかどうかや、鎖が目に見えるかだ。だからある程度の自己家畜化は必要だ。
規則正しい生活をすることによって、一日を有効に使うことができるからだ。自分も、学校のある日は、ちゃんと早く起きるが、休みの日や、夏休みなどは、つい寝坊してしまう。また、休みの日から、学校のある日になる時は、起きるのに苦労してしまう。だから、学校のある日でも、休みの日でも、ちゃんと決まった時間に起きなければならないのだ。また休みの日だと、ついごろごろして、宿題や、勉強もやらなくなってしまう。こういうことがあるからこそ、規則正しい生活をしなければならないのだ。
また第二の理由は、みんなが自由気ままにやっていたら、社会の秩序が保てなくなるからだ。例に例えると、お店やスーパーも、その日の気分で、開店時間を決めていたら、利用する人にとって不便だからだ。また電車やバスも、運転手の気分で時間通り運航していなかったり、バス停に止まらずに、行くということが起きてしまうのだ。いま自分たちが便利に暮らしているのは、自由気ままにやっているのではなく、決められた通りにやっているからなのだ。だから、みんなが、自由気ままにやったらいけないのだ。
確かに人間には自由も必要だ。しかし、「人はその制服の通りの人間になる。」と言う名言があるように、わたしたちは社会のシステムに合わせて生活していくことで、社会の一員になれるのだ。

   講評   kira

 MAXやまびこくん、こんにちは。「自己家畜化」「座敷イヌ」と、人間のたとえとしてはちょっとキツイ言葉の並ぶ長文でした。かなり辛口の文章でしたが、新学期の始まりにはちょうどいい刺激になるわけですね。比較的自由な夏休みが終わり、規則に縛られる毎日がスタートしました。
 夏休みの間は、自由を満喫して生き生きと過ごしたことでしょう。しかし、実際にこなせる活動の種類や内容を考えると、学校時間にのせられて動かされる方が充実感があることに気付きます。やはり、自分で決めることには甘えもあるでしょうし、考える為の時間もとられるのでしょうね。
 窮屈な社会生活ですが、たくさんの人が平和に協力し合って暮らす為の工夫として、ルールを守ることは必要です。国によって時間の几帳面さは違うようですが、その国の感覚にあった正確さでみなが動いていなければ混乱するでしょう。そいえば電車の事故やストライキ、天候不順などの時に、駅で職員に食ってかかる人の映像を見ますよね。
 確かに人間らしい自由も、その人らしいリズムも大切です。しかし、それらは社会のルールを守ってこそ保障されるものですね。ひとりで生きているわけではありませんから、お互いがお互いを支えあう仕組みのなかに自分をうまく溶け込ませる力も必要ですね。

☆8月の作品を必ず送ってください。進級のための要件になっています。

   

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