創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
およそ隣人間でもめごとの おとめ
およそ隣人間でもめごとの生じた場合、直ちに裁判に持ち込まれることは少ない。多少なりとも当時者同士で話し合いがあるものである。それに、弁護士の存在が市民から遠いことである。しかし、地域のコミュニティが崩れ、共通の社会ルールも少なくなり、調整のメカニズムも働きにくくなった現代社会では、裁判などの公的な解決の場を利用するのもやむおえなくなりつつある。米国は、契約と訴訟の社会だと言われている。しかし、ウェットな人間関係を重視する日本人には苦手なようだ。
私たちは、近隣同士、共同体内で相互の理解を深め問題解決をしていくべきだ。第一の方法としては、普段からコミュニケーションを深めて話し合える環境をつくることだ。話し合えばわかるのに話合いをしないことでいろいろな誤解を招いてしまうこともある。第三者として近くに立ってもらえるのがベストだと思う。そのためには普段からの意思疎通が必要だと思う。
第二の方法としては、法では解決できないような社会的な「差異」をなくす努力をすることだ。「ハンディキャップが「社会的に」つくられていくということ、「被害を受けやすい人々」の通り分けは「社会的」なものであって「個人の資質」とは関わりがない」とあるように、社会がつくってしまう「通り分け」があることに注目しなければならない。
確かに、法によって白黒つけることは簡単だ。しかし、私たちは、人間関係のもめごとについてはお互いの理解を深め共同体のルールをつくっていくような方向で、話し合いで解決する努力をするべきだ。人づきあいとは表面だけではなく裏とも向き合ってはじめてよい関係だといえる。
講評 kamo
がんばって、項目は全部クリアしたね。提出も期限を守ってくれました。よく書けていたよ。
<構成>
要約〜当為の主題〜複数の方法の形はしっかりできていました。
<題材>
全体の骨組みはしっかりしているので、具体的な実例で肉付けをしていこう。学校での話し合い、友達同士のコミュニケーションなど体験を書いてみてね。
長文実例は、「○.○週の長文に……」などと書いておいてね。
<表現>
自作名言はよくできました。
<主題>
反対理解を入れた上で、しっかり主題をまとめたね。
よくまとまったいい作文だったけれど、残念ながら字数が足りませんでした。今後も目標字数は増えていくので(次回は1000字)、長く書くことを目標にがんばっていきましょう。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |