創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   噴水は、飲めない水で   みゆあ

 「噴水は、ただ水を噴き上げていればよい」と言っているが、私は素直にそれに賛成できない。噴水は生活には全く必要ないが
、もとはと言えば「真剣に生活しているものの生活感覚を、さかなでするものである」。要は生活を楽しくする、よりよくする、ゆとりをもつ、そんなようなものである。コインの投入口のない自動販売機も同じである。だったらなぜ、照明で色をつけたりしてはいけないのだろうか。むしろ、もっとよりよくなるからそれでいいのではないか。噴水の真って一体何なのか。よく分からない。
 日本なんて目立って役に立たないのは数えられるぐらいである。トルコは日本の比ではない。例に挙げてみれば、しょっちゅう公園の遊具を作り替えること(壊れてもいないのに)や、漁船(小さいもの)一つ一つに国旗が大きく飾られていること、細かいおつりはくれないのにやたらと細かくつけている物価、絶対に閉めないのについているバスのドアなどである。ほかにもまだまだたくさんありすぎるぐらいある。噴水は、アジアサイドの広場ぐらいにしかないのだが。でもそれをトルコ人は「叩き壊した」りしないし、文句を言わない。困らないからである。噴水の水をが循環するのは水がもったいないというのならまだ分かる。水不足の時なんか、風呂に入る水がなくてどうして噴水の水を優先するのか、と考えるのが自然である。しかし水は良いのになぜ電気はダメなのか。(トルコではよくある、)停電の時なんか、噴水の照明も消える。噴水を優先してない。なら、なぜだめか?謎である。
 この文章の作者は、噴水を優先させ過ぎて生活に困るということを考えないのか。もともと噴水は生活をよりよくするものである。だから、それを優先させて生活に困っては意味がない。元も子もなくなる。一番に優先すべきものは、普通に生活することではないのか。

   講評   nikoro

 元の文に対して、批判的な視点で展開され、さまざまな疑問が提示された感想文でしたね。そもそも、「役に立つもの」について概念自体が何なのか、元の文では十分に説明されているとはいえないので、そこをついて批評を述べるのは、感想文の手法としてたいへん有効だと思いますよ。文章から感受性、表現力ともに大きな飛躍を感じます。
 それを踏まえたうえで、書き上げた後に感想文の前半と後半の論点の整合性をあわせるといいと思います。つまり、前半では、「噴水は生活をよりよくするもの」であると肯定しつつ、後半では「噴水を優先させすぎて生活に困るということ」を考えない筆者を批判しています。この点について、「噴水は水さえ噴き上げていればいい」し、「水も循環なのだから水不足でも影響なし」という筆者は、生活に潤いを与えるものについて何の理解もないのかどうか、解釈の余地がありますね。そこを練り直すと、批評文として優れたものになるでしょう。
 項目については、感想文の要約の練習は読解力向上に役立つので、やっておくといいでしょう。



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