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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   以心伝心の良さ   本因坊

 日本人と欧米人や中国人の違いの一つ、気持ちを伝える時の伝え方の文化の違いを見ていこう。日本人は、見る文化が定着している。例えば、花見。花を見ながら何か静かに話している。これだけで、気持ちを伝え合うことが出来るのだ。片方が「綺麗だね。」と言うと、もう片方は「うん、美しいね。」と言って、ずっと桜を見続ける。それで気持ちを伝え合えるのだ。しかし、欧米や中国の人間はそうはしない。様々なことを話し合って、気持ち、心を伝える。桜を見ている場合の例を、一つ挙げよう。「あれは綺麗な桜だね。」「そうだね、綺麗だね。何故だろう。」「…。」「…。」という様に会話が続く。実は、世界の中でこのように相手と話し合う文化を持つ国の方が多い。日本は少数派なのだ。私はこの日本独特の心の伝達方法がよいと思う。(構成図)
 第一の理由として、心を通わせる時、何も喋らなければ、相手が何を考えているかを自分が考えるようになり、頭の体操になるからだ。最近の日本人は、思考力が低下している。これを打破しなければ…。いや、それが理由ではない。相手のことも考えられる大人になれるからだ。これよりも、私は、もう一つの理由の方がよいとは思う。(理由 私)
 その、もう一つの理由は、静かにしていることで、和め、その上様々なことを考えられるからだ。そして、相手のことも自然に考えられる。これほどよいことが他にあるのだろうか。花見の時、静かに見たいのに酒を飲んで宴会をやっていて騒がしい集団があるだろう。これは、周囲にも悪い影響を及ぼす。静かに見る、その良さがあるのだ。
 確かに、話をした方が分かりやすいかもしれない。そして、話し合うことの良さというものもあるのかもしれない。しかし、以心伝心という言葉があるように、何も話さずに心が通じ合うことも大切なのだ。そして、そこに良さ、また、味がある。このことを忘れないようにしなければ、と思う。あまりお喋りだと、かえって他人の反感を買うかもしれない。気をつけなければ。そう思った。(
確かに 言葉 よい)


   講評   nane

 日本人独特の伝達法というところがよかったね。
 日本人は確かに欧米人と比べると、言葉を交わす以外のコミュニケーションが多い。それが相手に対する思いやりにつながっていくのだろうね。
 お花見の例では、もし体験実例があるなら書いてみよう。共通のものを見ることによるコミュニケーションというのは、身近なところで意外に多い。
 以心伝心は、言葉としてぴったり。日本人ならではの言い方だね。
 結びの段落は、いちばん印象に残るところだから、ここで名言か自作名言を入れておこう。
 名言集は、ひととおり全部読んでおくといいよ。

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