低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日2566 今日317 合計2883
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   文化的カプセル   その

 旅行者たちをとりかこむ小さな「日本」、あるいは、彼らが持ち歩く「日本」、それを、わたしは「文化的カプセル」と名づける。日本人は、日本文化を微分化した小さなカプセルの中に入って、そこではじめて、安心するのである。その中に入っているかぎり、目にみえない文化の皮膜のようなものが、日本人を外界から遮断してくれるのである。そして、その皮膜の中から日本人はほとんど足をふみ出そうとしない。人間というものは、おしなべて保守的な存在であって、自分にとってなじみのある世界から離れることを非常に嫌う習性がある。 私にも似た話がある。私は五、六年前に友達の家族と私達の家族でハワイへ行った事がある。私達はずっとその友達としゃべっていて、ハワイでの人とはあいさつぐらいしかしなかった。私は英語が得意なので、しゃべろうと思えばしゃべれたのに、私は外国の人とのコミニューケーションを逃してしまった。カプセルを取り付けたままであった。 他にも経験がある。私がインドネシアのバリ島へ行ってプールのスライダーにはまって、水がなくなっても滑っているとアメリカの子がしゃべりかけてきた。その時に何をしゃべったかは覚えていないけれど、英語でしゃべったことは覚えている。それから私はその子と仲が良くなって、ご飯も一緒に食べた。私はその子と長く会っていないが今もその子のことを懐かしく思っている。 日本人にとって文化的カプセルは、ずっとはずせないものだと思われているようだが、今までの私の経験では、取り外す事の出来るものだと思う。

   講評   kiri



 こんにちは。先週に続いて「文化」について考えました。いろいろな国に行ったことのあるそのちゃんは日本人の文化的カプセルについて、よく理解できているね。

<構成> 今回の長文のキーワード「文化的カプセル」をつかって、きれいな要約ができていました。
<題材> ハワイに旅行をしたときに感じた「文化的カプセルの中は安心」という体験例が書けました。せっかくハワイに行ったけど、日本人同士で行動していたのだね。日本人だけで団体行動していればリラックスできるものね。でも、インドネシアでは、文化的カプセルを脱いで、アメリカ人の女の子とお友達になれたのだね。文化的カプセルを脱いで見えてきたこともたくさんあったでしょう。
<表現> 今回は「まるで」の表現がなかったのが残念。どこかに一つ、光る表現を入れましょう。
<主題> 日本人にとっての「文化的カプセル」についてうまくまとめました。カプセルを打ち破って積極的に未知の世界に飛び込む勇気も大切だね。

 ☆ 体験例を作文の中でうまく生かして書くことができました。

                     

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)