創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本人の殻   あまぐり

 世界じゅう、どこに行っても日本人の旅行者たちは、身のまわりに、「日本」をもって動き回る。彼らが持ち歩く「日本」それを文化的カプセルという。日本を微分化した小さなカプセルの中に入って、そこではじめて、安心するのである。日本人の場合、とりわけ「文化的カプセル」の外皮膜は、かなり強く、祖手を内側から破ることを日本人はあまりしたことが内容に思える。(要約)
 日本人はたくさんの文化的カプセルを持っている。その文化的カプセルの一種、恥ずかしがりやのせいか新しい世界に飛び込んでいくことを苦手とすることが多い。日本人が新しい場所には知っている人などがいないと馴染みにくい。外国に行っても日本人と話し、日本の食べ物を食べ、日本産のものを買い……。それではせっかく外国に行ったのに意味が無くなる。その日本人の殻を破り積極的にするべきだ。僕がハワイに行ったときも知らない人ばかりだから日本人の殻に入り込んでしまった。外国人に話し掛けられても全て母や父に頼り、自分から現地の人と話したり遊んだりすることが出来ずに、日本の人ばかりと接した。勇気を出して声を出すべきだったと今も後悔している。だが、一人だけ僕が一人で砂遊びをしているときに僕と同い年ぐらいの男の子(外国人)が話しかけてきた。最初は少し戸惑ったがその男の子がとてもやさしくてすっかり友達になった。そのときは初めて外国で日本人の殻を破った瞬間だった。まるで恐竜の卵が孵った瞬間のようだった。日本人の文化的カプセルはかなり強いということ改めて実感した。もっとたくさんの人と馴染むようにするにはもっとその文化的カプセルを脱いで付き合うべきでは無いだろうか。気軽に知らない人に声をかけることが出来るようにしたり恥ずかしがるのも無くすべきだ。だが文化的カプセルを全て無くすのでは無く、日本人特有のカプセルをもっていてもいいと思う。
 日本人は自分の殻に入ってしまいがちな国民である。だからこそ、その殻を破って積極的に行動すると言うのは大切である。その殻を破ってから日本人と外国人の壁がなくなるのである。

   講評   jun

 要約は、キーワードである「文化的カプセル」という言葉を使いながら、簡潔に非常にわかりやすくまとめることができました。この長文は、日本人の特性がうまく表現されていますね。
 体験実例は、ハワイで、同い年ぐらいの男の子に話しかけられて、初めて日本人の殻を破った瞬間の話がとても印象的です。たとえも上手に使えました。これからも、こんなふうに少しずつ殻を破っていくことになるのでしょう。いい話が書けましたね。
 日本人が自らの文化的カプセルの殻を破ることが、日本人と外国人との間にある壁をなくすことにつながるのでしょう。結びの意見も光っています。
                             

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