創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

昨日3330 今日58 合計5954
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   けじめの問題   かまむ

 人間は自己飼育化している。私は時間に飼育されていると思うことがしばしばある。朝起きると私は顔を洗い、父と姉と5分くらい軽くジョギングし、朝ごはん。ラジオ講座を聞き、聖書を読み、計算問題をする。そうして一日が始まるのである。学校や会社などもいい例だろう。このように、ある程度の自己家畜化は必要である。
 その理由の一つ目は、規則正しい生活をすることによって、一日を有効に使うことが出来ることである。私は、この前、本棚をいじっていたら、『スカーレット』というあの『風と供に去りぬ』の続編を見つけてしまった。
「ママ、スカーレットがあったってどうして教えてくれなかったの!?」
次の瞬間、私は物語の中に入り込んでいた。休み時間なのでその間だけという気持ちで読み始めたのである。しかし、私は、あと少し、あと少しと思い、その数分は数十分となり、五分の休憩だったはずものが、午前中ずうっとつづいてしまったのである。午後はひたすら勉強となってしまい、私はあらためてスケジュールを守る意味と大切さを知った。人間、とくに子供などは、一通りやることを終えてからやりたいことをするべきである。
 その理由の二つ目の理由は、みんなが自由気ままにやっていたら社会の秩序がもたなくなることである。また『若草物語』からの例がある。ある日、メグ、ジョー、ベストとエイミーはある日、家事をするのに疲れていやになってしまった。その不平を聞いていた母親のミセス・マーチは、こう提案した。
「一週間家事をしなくていいですよ。終わった時家事についてどう思うか実験をしてみましょう。」
みんなはすぐに承知した。そして最初のうちは楽しく自分の好きなことをやっていた。しかし、だんだんそのことに飽きてきてしまい、やることがなくなってしまった。その間に家は、だんだんと汚くなってきてしまった。唯一いつもどおり明るく整理されていたところはミセス・マーチがいつも座っていた場所だった。その実験は、最悪の事態で終わった。ベスのペットのとりはえさをもらわなかったために死んでしまい、心優しいベスはなげき悲しみ、ジョーは自分でお昼のパーティーを開き、何もかも大失敗。これにこりた女の子達は、その実験を通してミセス・マーチに今度からは家事をちゃんとすると言った。
 確かに人間には自由も必要である。しかし『人はその制服のとおりになる』という名言があるように、私たちは社会のシステムに合わせて生活をしていくことで社会の一員となれるのである。そしてそうやって人々は発達していったのである。

   講評   kamo

 今月もいつものように、しっかり清書まで仕上げてくれました。
 10月からの新しい課題にもまたがんばって取り組んでいきましょう!

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)